【2022年】秋アニメを振り返って

今期完走したのは以下の5作品。
とはいえ、秋始まりの2クール作品が2つ混じってはいるけどね。

ぼっち・ざ・ろっく

これ、今期でいちばん話題になったんじゃないかな。
きらら枠でバンドというと『けいおん！』が真っ先に出てくるわけだけど、あちらとは巧く差別化できてる。
学校が舞台なのではなく、あくまでライブハウスを拠点に物語が展開されてく。
汗臭くないスポ根具合と、クスッと笑えるギャグセンスの塩梅が絶妙で、一生観ていられるような作品だと思う。
とはいえ、この人気っぷりは過剰なような気もするが…

アキバ冥途戦争

これはかなり面白かった。
P.A.WORKSがお仕事アニメとして推してきたので観てみれば、お仕事(粛清)アニメだったという…
広義のギャグアニメではあるんだけど、ノリと勢いで押し切るタイプのものではないし、そもそも作品自体にはギャグアニメだという自覚はない。
大真面目にバカをやる。
これがシュールな笑いに繋がって、じわじわとくる面白さがある。
『そうはならんやろwwwwww』
ではなく
『そうはならんやろ………ww』
って感じの笑い。
任侠映画のあるあるネタも満載で、そっち方面に明るい人が観ても愉しめる。

恋愛フロップス

序盤、あまりに古臭すぎるラブコメ展開で、逆に魅せられてしまった。
今の時代に、しかもオリジナルアニメでこんなテンプレラブコメが出てくるわけもないので、どんな裏テーマが出てくるんだろうかという興味も、視聴を続ける推進力になった。
蓋を開けてみれば、シンギュラリティがテーマだったわけで、そこに繋がるのかという意外性はあった。
けど、シンギュラリティ物としての面白味はない。
ただジャンルをミックスさせただけで、どちらも個別に取り上げてみれば、新鮮味はない。
とはいえ、ラブコメ部分はあまりの古臭さ故、おじさんオタクはノスタルジーに浸れる。
ぼくも浸った。気持ちよかった。

ってか後で知ったんだけど、脚本の安本了って人、メモオフのシナリオライターやってた人なんだね。
テンプレギャルゲ展開を書けたのは実際にギャルゲを書いていたから…と。

機動戦士ガンダム　水星の魔女

僕はガンダムOOくらいしか観たことがないので”ガンダムとして”という視点ではなく”ロボットアニメとして”の見方になる。
分割2クールらしいので、まだ前半戦なわけだけど、非常に面白くて、毎週の楽しみとなってる。
世間では百合だ！百合！と叫ばれてるらしいけど、僕は正直そんなものどーでもよくて、大人たちの思惑に振り回される子供たち、という構図が好き。
そこから脱却を図るために会社を興してみたりと奮闘する様子が健気で可愛い。
2クール目も間違いなく追う。

陰の実力者になりたくて

完全に『アイ・アム・アトミック』でやられた。
観てて声に出して笑ったもん。
厨二病系の演出もあそこまで振り切ってくれれば、カッコいい通り越してギャグになる。
その1発で終わるかと思いきや、以外とストーリーも惹かれるものがあって毎週欠かさず追ってる。
所々、僕の琴線に触れるエピソードがあるのよね。
“普段冷たく接している弟の危機が迫ると知るや、腕の肉が削げようが意に介さず巨悪に立ち向かう姉”とかね。
こちらも2クールらしいので、継続視聴は確定。