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魅力を見つけて、世に伝える。 - 社名の由来

僕の会社の名前は、「RED」と言う。
なぜ、「RED」なのか?

昔から、赤い色が好きだったのもあったが(原チャの旅をしたビーノも赤だった)、

「Right Entertainment Deliver = 正しいエンターテインメントを届ける」

の頭文字を取って、「RED」と名付けた。

前職を辞めた頃、次に何をやろうかと、ぼんやりの構想は音楽のマネージメントが核にありつつ、一度型にハマらず、フラットに考えてみようと思っていた。

それは、結局、僕がやってきたことは、「魅力を見つけて、世に伝える。」ということの繰り返しだと思ったからだ。

関わる人や物の魅力を自分なりに理解して、その魅力を伝えていく。
前職時代、彼ら彼女らの好きな部分を自分なりに解釈して、爆発させて、懸命に届けていった経験から、その考えを持っていた。

それとマネージャーは翻訳者の側面があると、僕は考えている。
関わるクリエイターが言語化出来ていないこと、伝えようとしていること、それを翻訳して本人の認識の精度をあげたり、チーム全体が同じ方向を見れるように旗を立て、伝えること。
理解して、組み立てて、絵を示していく。
まるで、パズルを組み立てるように、プロジェクトを形にしていく。
そういった意味で、編集者や映画プロデューサーは、クリエイターの関わり方として、マネージャーととても似ていると僕は思っている。
だから、自分が理解、翻訳出来る対象であれば、それはきっと音楽以外にもマネージャーとしてパートナーになれるのではないか?と思っていた。

前職退職後、世話になった方や友人に報告しに行った時にこの考え方を話したら、あちこちの方々が面白がって声をかけてくれて、実際この1年、音楽関係以外にもいろんなプロジェクトに参加させてもらっていた。

例えば、インフルエンサー系事務所VAZの森くんが力を貸して欲しいと声をかけてくれて、マネージメントアドバイザーとしてプロジェクトに参加させてもらった。特に次世代のスタークリエイターの筆頭ねおちゃんのチームに深く関わらせてもらった。
音楽業界側とのコミュニケーションの間に入ったり、インフルエンサーの拡大とは違う視点でのプロジェクトの進め方や考え方をシェアしながら一緒に取り組んだ。

あと、コルクの佐渡島さんが声をかけてくれて、コッペくんという作品、特に漫画家のやじまけんじさんとの単行本作りに参加させて頂いた。
前出したが、編集者とマネージャーは、クリエイターとパートナーの関係性がとても似ていると思っていたので、この体験はとても貴重で勉強になった時間だった。
特に佐渡島さんの物事の的確に捉えるスピードと、アドバイスの鮮明度、常にブレない座標軸として何度でも繰り返しやじまさんの理解の濃度を高めていくコミュニケーションを横で見ることが出来たことは今でも僕の財産だ。

他にもLINE RECORDSの企画相談でプロジェクトに参加させてもらい、いつもはマネージメント側の自分が、マネージメントに対する部分の立場となり、いつも自分たちがどう見られているかを立場を変えて関われた時間で、これも貴重な経験だった。

さらには、とある出版社の新規事業開発部の壁打ち相手に声をかけてもらったり(あとこの時、偶然新聞広告を打つ機会があり、そのコピー案も書かせてもらった。以前、コピーライター養成講座に通っていた経験がこんな形で活きるとは夢にも思わなかった!)、映画会社の音楽周りの相談でプロジェクトに入ったり、またまた全然違う業界で新規アプリ開発のお手伝いを関わらせてもらったりなどなど、前の会社にいたままでは出来ない経験をたくさんさせて頂いた。

同じ業界や同じ仕事を繰り返していると、どうしても視野が狭くなったり、発想が凝り固まりがちだ。
だから、普段とは違う数々のプロジェクトは、とても良い刺激だった。
全てたくさん勉強になり、自分の幅も広がった時間だった。
もしご縁があって、こういったお話頂けたら、時間が許す限りどんどん関わっていきたいと今も思っている。

今まではこうだったと、やり方や考え方を変えないことほど危険なことはない。
時代は常に動いているのだから、同じようにいつも変化していないと、どんどん過去になる。
いつの間にか慣れてしまったいつもの自分の居場所や常識は、ぬるま湯みたいに一見心地よい部分があるかもしれない。
でも変化、進化を続けなければ、そのぬるま湯はやがて腐る。
移り変わる時代の海の中、流れ続けなくてはいけない。
猛スピードで発展していく時代の中、思考を止めてはいけない。

音楽業界は、語弊を恐れず言うと、頭も堅く腰も重いことが多い。
でも、そういった慣習に慣れず流されず、フラットなアンテナで時代をきちんとキャッチしてエンターテインメントを届けていきたいと、いつもと違う業界や立場に関わり痛感した時間だった。

関わらせて頂いた数々のプロジェクト。
結局は、その「魅力」を自分の中に落とし込んで、それを抽出して「世に伝える」こと。

「魅力を見つけて、世に伝える。」

その発想は間違っていなかったことを、確認出来た1年でもあった。

「Right Entertainment Deliver = 正しいエンターテインメントを届ける」

常にそのテーマを忘れずに、益々日々精進していきたいと思っている。

https://twitter.com/Ryota_Shishido ラストラム→TOKYO FANTASY→RED 主に音楽関係のマネージャー 新しい才能との出会いを求めています。 音源やプロフィールはツイッターのDMかinfo@red.jp.netまでお気軽にお送りください!