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善意という理念

教養のエチュード賞がおもしろいことになっています。

10月1日にひっそりと幕を開けた、ごくごく個人的なコンテストでした。
極めてプライベートで、極めてエゴイスティックで、極めてミステリアスな。

「傾向と対策を準備できない賞なので、お気軽にご応募ください。運がよければ一万円が手に入りますし、外れても落ち込む必要はありません」


僕は賞金として一万円を贈ることにしました。権威のない賞なので、せめて「ちょっとした贅沢な食事」くらいは楽しんでもらいという何気ない想いでした。

このコンテストに応募するということは、ある意味、僕への手紙だと考えることができます。宛先のある手紙には、読む責任が生まれます。
それらの手紙を読む中で、自分が何に「好き」と思うのかを探っていきたい。それが自分の新しいクリエイティブに繋がるだろうなと想像しました。
きっとそこには一万円以上の価値があるんですよ。

上の記事に書いた通り、それ以上でもなく、それ以下でもない。僕は、「僕のため」にコンテストを開く決心をしたのです。


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一週間が経った頃、その賞金は総額で二万四千円になっていました。僕の「何か」に共鳴してくれた人が次々とサポートをしてくれてコンテストを盛り立ててくれました。寄付金を募ったわけではありません。この方々の胸の内からこぼれたピュアな善意によるものです。

金銭的なことだけでなく、紹介してくれたり、熱を込めて参加してくれたり、いろんな形で多くの人がコンテストをサポートしてくださっています。
クラウドファンディングの大きなプロジェクトに比べたら小さな小さな試みかもしれませんが、SNSの可能性を僕は肌で感じ、心を動かされています。
「僕のため」に開かれたコンテストはいつの間にか、僕だけのものではなくなっていたのです。

そして、一つ記載しておかなけらばいけないことは、
僕はこの方々と一度もお会いしたことがないということです。

なんだか素敵な世界ですね。


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現地点で僕は既に一万円以上の体験をさせてもらいっています。

このような事態を予想していなかった僕は、金額が上がり続けるのを見て「賞金の使い道の幅をもう少し広げてみるのはどうだろうか?」ということを思いつきました。数々送られてくる応募作品に目を通しながら、肩にのしかかる「一つに選ぶ」ということに対する責任も感じていました。
たとえプライベートで、エゴイスティックで、ミステリアスな賞であっても僕に宛てた手紙(送られてくる作品)からは有り余るほどの熱量を受け取ることができました。

せっかくみなさんからいただいた賞金ですので、Twitterでアンケートをとることにしました(こういう形でみんなが参加しながら物事が進められていくこともまた、僕にとって新鮮な喜びでした)。


みなさんの声の結果、副賞をつくることに決定しました(アンケートをはじめた地点では賞金総額は二万二千円でした)。

以下はその決定事項です。



▼教養のエチュード賞グランプリ▼

グランプリ(一名)には賞金二万千円(noteのサポート機能から)
ちょっと贅沢な食事を二人で楽しんでください。アフターにコーヒーでも飲みながら。

▼副賞▼

準グランプリ(一名)には賞金三千円(noteのサポート機能から)
noteユーザーから集められた善意の結晶です。何に使うかはあなた次第。

▼プリマドンナ賞▼

選ばれた一名に、僕がインタビューして記事を書きます。



三つ目の「プリマドンナ賞」で「はい?」となったと思います。お察しします。実は、インタビュー記事を書くのは僕の普段の仕事です。インタビューでネットメディアにリリースしたり、出版社さんと著者さんの間に入り構成やライティングなどの仕事もしています(一応、著名なタレントの方やクリエイターの方の記事も書かせていただいております)。
普段いただいているギャランティを考慮すれば、金額だけで言えば「プリマドンナ賞」が最も価値があります。ただ、興味がない人からすれば一切価値はありません。大切な命の時間を消費するだけです。人にはそれぞれ事情があります。
ですから、この賞だけは事前にDMなどの何かしらの方法でご都合を伺います(了承をいただければ、正式に贈らせていただきます)。

これは、作品への評価ということではなく、作品を見て僕が「この人に会ってお話を聴きたい」と思った人を選ばせていただきます(その方の都合のつくところまで出向きます)。

プリマドンナ賞で掲載する媒体はもちろんnoteです。
僕たちはnoteで出会い、noteでコミュニケーションをとっています。noteというサービスがさらに盛り上がることに繋がればと思っています。
僕にとっても(もしかすると受賞したあなたにとっても)特別な記事を書きたいと思っています。


※そして、さらにnoteのユーザーの方からサポートをいただける場合は、グランプリに加算したり、副賞に加算したり、柔軟に対応していきたいと思います。


タイトルの「善意という理念」はnoteというサービスに感じた個人的な感想です。ますます盛り上がっていくことを願っています。
フォロワーが「1」の人でも、「100,000」の人でも教養のエチュード賞では驚くほど平等です。この記事を読んだ有名なnoterの方も、「コンテストを盛り上げてあげてもいいよ」と思ってくれたり、あるいは「とにかく二万千円がほしい」という迸る想いでも、何でもいいのでぜひご参加ください。これは優劣を決めるコンテストではありません。ちょっとした遊び心のように日々の投稿にハッシュタグをつけてくれるだけで構わないのです。参加してくれるだけで、そこに関わってくれた人たち全員の熱が上がります。僕たちにとってそれが何よりのサポートになります。
もちろんまだ世の中に出ていない人も、日々の文章を書くきっかけやコミュニケーションのきっかけとして教養のエチュード賞を活用ください。

どうぞよろしくお願いします。





最後に少しだけカッコつけてもいいですか?



いや、照れるね、ホント。





追記(10月10日夜)
R.S.さん、匿名(一名)様よりサポート2,500円のサポートをお預かりしています。

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追記(10月17日)
池松潤さんより、サポート1,000円をお預かりしています。

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追記(10月21日)
池下敦子さんより、サポート2,000円をお預かりしています。

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