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こんな嵐の夜だから

これは二週間前の夜中にひっそりと書いた文章です。

なんとなく「すぐに投稿するのは違う」という感覚だけはありました。公開が遅れたのはそのためです。時間が経つにつれ、内側にこもっていた火照りが穏やかになりました。ようやく今「公開」のボタンをクリックする決心がつきました。


その前日、僕は「教養のエチュード賞」という個人的なコンテストの開催を発表したところでした。日が明けると、とある人からサポートが届きました。


これは、その時のことについて書いた文章です。とてもプライベートな内容です。読んでいただく必要はないかもしれません。
書き残すのは自分のためです。一つだけ有益な点は、noteでの出会いやその未知の可能性についての物語をシェアすることで、誰かの心を勇気づけることができるかもしれないということです。
それでは…

そう、あの夜は激しい雨が屋根を叩き、時折光る雷が窓の外を昼間のように照らしていました。


***


こんな嵐の夜だから、うれしかったことを少しだけ自慢してもいいですか?
昨日サポートしてくれたワタナベアニさんとは、実は一度もお会いしたことがありません。僕が一方的にTwitterやnoteを読ませていただいていました(著名な写真家・アートディレクターの方です)。アニさんの写真と文章が好きで、「きっと本当は、僕はこういう言葉を使いたいんだろうなぁ」と思いながらそれらを楽しんでいました。


嘘がない言葉。
その人にしか言えない言葉(あるいは写真)。本質的なことは時に厳しくもあり、そこに正直さをもって向き合うと、場合によっては痛みを伴います。アニさんの表現から時折届くヒリっとした痛みはそんな「正直さ」にあります。僕が書くにはまだまだ人生の磨きが足りません。



 
数日前、この記事を書きました。
「佇まい」についての考察を数名のnoterさんを紹介しながら、思うがままにタイピングした文章です。その中でアニさんについて書いた箇所があります。結論が出ないままポストされた記事(悪い癖で僕にはよくあることなのですが)をアニさんが拾って読んでくださいました。
 
 
それ以降アニさんはいくつか僕の書いたものを読んでくださるようになりました。今まで当たり前だった「書く」という行為の一つひとつに対して背筋が伸びました。無意識の中にあった傲慢さが削がれていく感覚です。最も密度の高いエチュードのような気がします。

今までにも仕事を通して似た体験はありました。どのようなトレーニングよりも、憧れの人と仕事で関わることは自分を成長させてくれます。
僕はこの一年で大きく変わりました。そして、この三ヵ月でさらに大きく変わりました。



 

僕がnoteで「教養のエチュード賞を開催する」と発信すると、アニさんは会ったこともない僕に一万円を協賛してくれました。サポートはもちろんのこと、何よりもうれしかったのはそこに添えられていた言葉です。

「嶋津さんが選ばれるものなら、
絶対の信用があります」

それを目にした時、鼓動が速くなりました。
僕が書いた文章だけを読んで、そう思ってくださった。その事実は、自信に繋がる物語を僕へ与えてくれました。かけがえのない体験です。決してお金では買えません。




 

 「憧れ」を持つことはすばらしいことだと思います。自分の表現に対してどこまでも謙虚でいられる。「もっと良いものをつくりたい」という果てしない探求心が生まれます。


 
長々と自慢してしまいすみません。
でもちょっと書いておきたかったんです。
こんな嵐の夜だから、多めにみてくれますよね?



 
よければどうぞ、「教養のエチュード賞」に応募してみてください。
書くことの楽しさをあなたと一緒に味わいたいです。


***


以上です。
読んでくださりありがとうございました。二週間前の話ですので、今では状況もさらに大きく変化しています。次々とサポートしてくださる方が現れ、賞金の総額は二万六千五百円になり、賞の数も増えました。


共感してくださった方が広めてくださり、noterさんとのコミュニケーションも増えました。熱を込めた作品が日々僕の元へと届きます。送られた作品に感想を添えると、作者と僕の間にだけ交わされる〝絆〟のようなものを感じる瞬間もあります。


まだまだ新しい発見や感動が起きてくるような気がしてなりません。
関わってくださった全ての方に、心から感謝します。


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