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教養のエチュード賞応募作品

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教養のエチュード賞への応募作品です。
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記事一覧

第三回教養のエチュード賞〈ご報告〉

第三回教養のエチュード賞、作品募集を締め切りました。 エントリーをお受けしたのはこちらの…

嶋津
3年前
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こどもって、みんな大人になってゆく。そんな不思議を思っていた。

最寄りの歯医者さんのスロープを降りると信号機がある。 いつもそのあたりを下っていると、ふ…

駄洒落スキル 日本語ネイティブとしての矜持

ヤンゴンに出張でいくと必ず会う、Mさんという日本語が堪能なミャンマー人がいる。 仕事を通…

片付けられない女です

昨日呟いた通り、断捨離をしたにはしたのだけど、 ああいう感じの写真をアップするとイケてる…

のりまき
3年前
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ただいま ~ふたたびの時雨月~

詩織。 それはわたしの名前だけれど、本名ではない。 わたしをその名前で呼ぶのは、ほんの最…

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本との偶然の出会いに、ときめきます。 #教養のエチュード賞

10月のある日、とても共感のできるツイートを見つけ、心が踊った。 Webライターの北村有さん…

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左利きの女の記憶

幼い頃には右利きであった記憶があるが、いつから左利きになったのだろう。 左利きを右利きに矯正する人はいるが、右利きを左利きに矯正する人はいない。 その疑問は自らの体内をろ過して吹かれるタバコの煙を見る度に思い出された。 わたしは右利きの記憶に触れるためにタバコを吸い続けているのかもしれない。 多くの喫煙者と違い青山葉子は、仕事終わりにも食事の後にも眠れない夜にもタバコを吸いたいと感じることはなかった。 「吸いたい」という欲求ではなく「吸わなければ」という内側からのシグ

私達の選んだ道の先

私の好きな小説のひとつに「銀河英雄伝説」があります。高校時代、現社と日本史を教わったY先…

船石ワカ
3年前
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いつでもやめられる

眩しいくらい光に溢れた舞台の上 そのとき私は確かに音楽とひとつになった ********…

【人生相談】「cakesはセックスがOKで、noteはセックスがNGなのはどうしてなのでしょ…

幡野さんがnoteで書かれていたので、私も書くようになりました。いうなれば幡野さんは私の産み…

広瀬ケン
3年前
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壁にぶつかった時のために#教養のエチュード賞

というマガジンをnoteに作っています。これは「自分のため≒人のため」というちょっと変わった…

夢と綿毛

産毛の浮くような、心地のいい陽射しで目が覚めた。あぁ、また酔いつぶれてしまったのかと思え…

ぴぴぷる
3年前
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産むんですか?産まないんですか?〜夫婦の決断①

出生前診断の結果を受けて、夫婦で話し合い18トリソミーと言う知らなかった障害について、調べ…

時田
3年前
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人体実験の終わりとはじまり

いつかは来るであろうと思っていた歓迎されない未知のウイルスが、私の住む場所にも近づいてきたのは春の香りがする頃だった。各局同じことばかり繰り返すワイドショーでは、訳知り顔のコメンテーターが推測で物を言い、不安を煽る。右肩上がりの感染者数と死に至る病。ニュースでは医療現場の方々の緊迫した様子を伝える。目に見えないものほど恐怖を覚え、どこで罹るか分からないと、人との接触をなるべく控えるよう、実家から、そして家族から外出を禁止され、家庭内ロックダウンとも言える状態が続いていた。