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自由律俳句 #23

【3巻だけ見当たらない本棚】


マンガアプリで無料の作品を読んだ。
無料で読めるところまで読んだ。

続きが気になる。でもここから先は有料だ。

有料の門番が現れ、ここから先は通れない。
門の隙間を探す。チラッと覗けはしないだろうか。

「ちょっと困りますお客さん、ここから先はお金を払ってください」

筋骨隆々な門番に睨まれる。
この門番、仕事ができる。

その作品について調べる。
ふむふむ、4巻まで出版されている。
無料で読んだのは1巻分くらいかな。
4巻まとめて購入しちゃおうかな。

書店へ行く。
あった。見つけた。

えーと、1巻、2巻、4巻。あれ?
逆から読んでも4、2、1。
本棚に並んでいる1、2、4。

3巻だけ見当たらない。

ちょっとすみません店員さん、この作品の3巻ありますか?

「あー、えーと…3巻の在庫は…今はありませんけど、取り寄せますか?」

うーん、取り寄せなきゃダメなのか…じゃあいっか。
また次の機会にしよう!

「いやー、また今度でいいです。すみません、ありがとうございました」

本屋を後にする頃には、続きのことはあまり気にならなくなった。


#自由律俳句 #自由律 #俳句 #散文 #随筆 #マンガ #門番 #3巻

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