見出し画像

もしもスーパーマンだったなら

冬は「寒い」という理由で好きな人とひっつくことができる最高の季節。

夜更け過ぎにあったかい缶コーヒーを2人で共有して、「寒いね」って笑いながら言う君の顔を見るのが好きだ。素敵な笑顔がこのまま僕のものになってくれたらどれほど幸せなんだろうか。

そういえば2人の関係に名前はまだなかった。今は友達以上恋人未満という名前がぴったりなのかもね。でも友達以上かどうかすら怪しいからやっぱり名前はまだない。

君の言葉が寒さで白くなり、君の言葉が目に見えたかのような錯覚に陥るからなぜか嬉しくなるんだ。吐息を吐く君の横顔に見惚れて、いつまでもこんな時間が続けば良いと願っている。

まるで運命的に出会った2人。運命とか口にすれば安っぽくなりがちだけど、君と出会えた奇跡は事実なんだろうなとか君と出会えた幸せをめいいっぱい噛み締めている。

今目の前に起きる奇跡を盲目的に信じて、2人の出会いに勝手に名前を付けたりする。僕らはなんにでも名前を付けたがるというのが世の常。生きているだけで、恋人や他人、家族など様々な名前が付けられるよね。

でも残念ながら2人の関係性にはまだ名前はない。

これから先、2人が恋人と名付けられるのか、それともこのまま名前がない関係で終わるのかは僕次第なのかもね。もしかしたら君の方からアプローチがあるかもしれないってそれは男の方から行かなきゃダサすぎるってもんでしょ?

君のどこに惹かれたのかはよくわからない。好きという気持ちに理由はいらないと言うけど、いつの間にか好きになっていたから理由がわからないだけなんじゃないかな。適当に理由を当てはめることならできるけど、この恋には理由を付けたくないというのが本音。

おそらく僕は君との出会いを待っていた。君との出会いを勝手に運命だと信じきっているから、この出会いを必然に変えてしまい、運命だと言い張ってしまいたい。

もしもこの僕がスーパーマンだったなら、君のことを今すぐに虜にできていたんだろうな。でも僕はスーパーマンなんかじゃないから、君のことをまだ虜にできていないと言うのが現実。

君に自分の思いを伝えるどころかまだ遊びにも誘えていないから、このまま日が暮れるどころか昇ってしまうんじゃないかって少し心配している。

君をもしも誰かに取られてしまったらという恐怖と今日も闘いながら、君を僕の虜にする方法を考え、実行に移したいと思うのでした。


ありがとうございます٩( 'ω' )و活動資金に充てさせて頂きます!あなたに良いことがありますように!