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調剤報酬短冊の所感

改定の短冊が出ました。
X(旧twitter)上では早くも解析がされ、かつてのような厚生局の見解待ち、グレーはとりあえずゴーで取れるものは取っとけ、という風潮はなくなりつつあるように思います。
とはいえ、大半の現場薬剤師にとっては何回か前から「自分には関係ないな」という位置付けになってしまっているようにも感じています。

地域支援体制加算の要件に加わった事項。
在宅評価項目が増えていること。
対人業務という名のもとのよく分からない業務。

過去30年近く改定の流れを体感し、「特別指導加算」などの過去の歴史を踏まえて現在を見ると

いつまで自分たちで値決めできない商売にしがみつくのか

と感じてしまいます。

患者のための薬局ビジョンに基づいた施策と言われますが、患者さんは本当にそれを求めているのでしょうか。
「求められているから」という言葉に使命感を持って挑み、体を壊したり、経営者から裏切られてしまった若い薬剤師を数多くみてきました。
そして必死に挑んだ薬剤師がいなくなっても、日常は回り続けていくことも見てきました。

時には立ち止まって、何がしたいかを考えること。
自分の得意や好きなことを伸ばせる環境を選ぶこと。

これまで保険調剤は国策誘導として、流れに乗っていれば簡単に利益が出る業態でした。
過去の流れはこれからも続くわけではありません。

今自分たちが取り組んでいることに評価がつくのであれば、それは受け取る。
それで良いのではないでしょうか。

あなたが頑張るのは自分と自分の大切な人のため。
頑張りすぎない!

薬局生まれの薬局薬剤師。新幹線通勤をしながら23年勤務した会社を卒業して地元東海地方で活動していく道を模索しています。