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世界のkindergarten74


2020/09/11
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。

今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、スペインにある幼稚園(Kindergarten)です。

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今回のようちえんですが、光と熱と風をテーマに考えられたデザインです。
この内容って建築では普通かもしれないんですが、
ここのようちえんはその内容をよりこい内容で計画されています。

まず光ですが、太陽光ですよね。
全面ガラス張りなので、教室奥まで太陽光の自然光が入るように計画されています。
なので、どういうことが起こるかと言うと
天気の状態、晴れ。雨。曇り。などどの教室でも感じることができるようになっているんです。
建物の部屋によって影の大きさや形は多少変わりますが、どの教室も同じ環境を作っているので、天気、晴れ。雨。曇り。を窓越しに自然光から感じられるように、体験できるように工夫されています。
そして、自然光同様に、南面に面したひさしが熱と風の道を作っています。
なので、ガラスにより自然光がめちゃくちゃ熱くなると感じる時を極力減らすように
大きなひさし。しかもシルクスクリーンが可動式なので熱の調整と風の通り道を調整することができるように工夫されています。

このシルクスクリーンで風と熱の調整ができることでこどもたちは、
体感することができます。
光はあるのに、受けている熱が少し変化する。
そして、風の通り道を作り出すので、風向きや風の強さを肌で感じられる体験・体感ができますよね。

建物としては単純な長方形の形ではあるんですが
こどもたちに太陽と風と熱を感じられるように、デザインされたようちえんです。
自然の恵みを感じることができ、どのようにしたらその力を体験できるのかを考えに考え抜かれた設計なので、こどもたちの感性にビビッとくる内容となっています。
特に、天気を感じられる。どこの部屋にいてもその環境は変わることはないので、晴れの時は、光がいっぱい入り、暖かいと感じることもできますし、少し暑いと感じるかもしれないですよね。
その子の持っている感性が、どのように感じるのか建物を通して感じられるように計画されていることがうかがえるようちえんでした。

毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。

「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」

まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。

よろしければフォローをお願いします。

また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。

参考ページ
https://www.archdaily.com/216907/kindergarden-abar-ovidi-alum?ad_medium=widget&ad_name=recommendation


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