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世界のkindergarten52

2020/08/20
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。

今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、イタリアにある幼稚園(kindergarten)です。

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石造りで、こどもの動線を考えられて計画された幼稚園です。
長方形の建物から、こどもの動線を当てはめていくことでできた空間が中庭です。
こどもの動線から考えらえた建物という事で、
中庭という空間が創られ、さらに
教室という空間も分けることができております。

なので、園庭、園内、園外と全ての動線を1つの道として作り上げているので
こどもが走り回れるようになっています。
こどもは、歩くことよりも、友達と無邪気に走り回りますよね。
それも考慮されているので、教室から出たらそこは走れる空間となっています。
また、園庭側はリズムよくガラス張りになっているので
1つの建物だけど、向こう側に見える友達を見つけることもできます。
そうすると、距離感ということを体験します。
また、園庭側にはシンボルツリーを設けているため、太陽の光と影の動きも楽しめるように
工夫されています。

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こんなくねくね曲がり道の動線を日常的に過ごすこどもたちは、
視覚情報から何を得ているのでしょうか。
また、体の感覚も養うことができますよね。
こどもが無邪気に走り回る時、まっすぐに走ることって強制(例えば競技など)されたり、何かの目的があった時のことが多いです。

遊びの中では、常に蛇行です。
こどもの中で、この蛇行がすごく気持ちよかったりします。
この気持ちがいい。という快感があるから、何度も同じことを繰り返します。
そんなきっかけを、こどもの動線というところに着目するだけで
こどもの感性にビビッと来ますよね。
こどもの個性は十人十色。
なので、計画の時の想定と現実のギャップはありますが、少なくても
そういう空間だから、こういう風に学びとってもらう。
ということを押し込まなくても、こどもたちは勝手に遊びで体を動かし体験・体感することで学びとり、そこから考える。という行動につながります。

今回の計画の幼稚園は、夏と冬の太陽高度から日影の形まで計画されています。
なので、オールシーズンを通して自然からの視覚情報を訴える計画としています。

毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。

「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」

まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。

よろしければフォローをお願いします。

また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。

参考ページ
https://www.archdaily.com/911273/terra-madre-nil-kindergarten-and-public-piazza-luca-peralta-studio-design-and-consulting?ad_medium=widget&ad_name=category-kindergarten-article-show


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