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世界のkindergarten90

2020/09/27
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。

今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、スペインにある幼稚園(kindergarten)です。

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今回の幼稚園は大きなテントのような感覚を持って光をたくさん取り入れるように設計された幼稚園で、色と形からこどもの成長・個性を促すようにデザインされています。

テントのように。
これは、1階を2階までの高さまで解放し、空間上部を窓として計画していることで
太陽の光を上から注ぐ。壁面にはこどもの遊びの空間となるように窓を配置しているので
全て上部からの光の道を作っています。
面白い発想ですよね。
壁面の窓から光を取り入れるのではなく、空間上部から光を取り入れる。
なぜなら、壁面はこどもの遊びごころをくすぶるようにデザインしたい。
という計画当初からあるため、必要な太陽の光をどこからとりいれるか。
という内容ですよね。

テントのように空間上部を高くとっているので
温度感も部屋の構成を利用して床下からの温度調節を行なっています。
これはすごく理にかなっていますよね。
暑い空気は上に上昇します。
そして冷えた空気は下降します。
なので、空間と温度の自然の摂理に沿って計画されているため、空間が大きくてもエネルギーの効率はすごく良いんです。

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色と形をどのようにこどもに訴えるか。
という話では、ジグソーパズルのように丸い窓から入ってくる光が楕円の形を視覚情報で訴えています。
また、色についても深く意味を持って取り入れています。
青色には、リラックス・海・夢の世界観を伝えています。
他にも色に意味を持って空間を構成しています。
そして、形については、太陽の光の窓以外にも、空間の構成の中に四角形・星型・ハート・三角形などの様々な形の隙間を設けています。
そうすることで、隙間に何を当てはめようかとするこどももいます。
その時にクリエイティブな能力を創るきっかけになります。
何度も隙間に何かをはめようと繰り返すことで頭にイメージを創ることができます。
そして、そのイメージから今度は予測するという能力を身につけるようになります。
こうすると、建物がこどもの才能を見つけるおもちゃと感じられますよね。
知育・発育のおもちゃと同じく乳幼児期にとって建物は大きな知育・発育のおもちゃの役割を担っています。

毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。

「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」

まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。

よろしければフォローをお願いします。

また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。

参考ページ
https://www.archdaily.com/129662/kindergarten-8units-velez-rubio-losdeldesierto?ad_medium=widget&ad_name=category-kindergarten-article-show


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