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世界のkindergarten75

2020/09/12
こどもの居場所を創る建築家。
mission
「世界中から保育園・幼稚園を選べれる世界に」
0歳から5歳のこどもには体験・体感は教えることができない。をモットーに日々活動。又、教育者として、京都建築大学校の非常勤講師としても活動中。

今週も世界の幼稚園建築物への散歩。
本日紹介するのは、オーストリアにある幼稚園(Kindergarten)です。

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太陽光(自然光)をどのように取り入れるかを重点的に計画された幼稚園です。
最近の記事で専ら太陽の自然の光をどのように取り入れたら良いのかを気づけば取り上げていっていますが、とても面白いのが考え方は一つではない。
と言うことですよね。
今回はガラスの壁と屋根から取り入れる光で成り立つ園内と園外との空間について
どのようにしたら活発で異なる色の空間と雰囲気を生み出す事ができるかを考え抜かれたデザインです。

教室を南面に配置しているのですが、一つの教室だけ奥まって配置されています。
そうすることで、雰囲気の違いを演出することができますよね。
同じ南面から取り入れる太陽光も両サイドの教室に挟まれかつ奥にあることで若干光の弱さを感じるように工夫されています。

また、ファサード(立面)となる部分からはわからないのですが、タレ壁の内部に木のパーゴラを設置しています。
しかもこのパーゴラいい色で、かつ幅広の木を使用しています。
なので、夕方の日が落ちていた時に光の転写(反射)でよりシックな雰囲気を演出しています。
このように、太陽の位置で光の演出が様々な色に変化を楽しめる環境を整えています。
そして光の演出に担っているパーゴラですが
もう一つ役割を担っています。
それは、太陽光の熱の分散の役割です。
やはりガラス壁なので、直接当たり続けていくとすごいエネルギーの熱を吸収していくことになるので、分散することで、熱の調整をしてくれています。

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また注目は床のフローリングですよね。
みなさんご存知の通り、木の性質は熱を通しにくいことですよね。
自然素材でありながら断熱効果を得られるすばらしいものです。
なので、太陽の熱をしっかり断熱することで床からの熱の放射を抑える役割がありますので、熱の感じ方を直接肌で体験することができますよね。
これが、タイルやコンクリート、石だとめちゃくちゃ熱くなってしまいます。
その体験もぜひして欲しい内容ではありますが、ほどほどに。というところもありますよね。

毎回同じこと書いておりますが、視覚情報が大事ですよ!!
ということをこれからも伝えていきます。

「こどもたちの興味関心を引くには、視覚情報が1番です。
なので、空間もそうですが、質感、表現力がこどもたちに取って一番の有益な情報になります。
興味を持ち、それから触覚や感覚・舐めるといった行動につながります。」

まだまだ世界には日本では感じることができない建物がたくさんあります。
これからも、参考にしてもらえるような建築物を発見していきます。

よろしければフォローをお願いします。

また、建築家としても活動しておりますので
簡単なご相談がありましたら、お申し付けいただければと思っています。

参考ページ
https://www.archdaily.com/164974/neufeld-an-der-leitha-kindergarten-solid-architecture?ad_medium=widget&ad_name=recommendation


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