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Knotation: 振付の記録を支援するシステム

note29日目。

今日は論文の紹介を。
「Knotation: Exploring and Documenting Choreographic Processes」という論文を紹介。
日本語訳すると、Knotationはシステムの名前で、「振付のプロセスの調査と文書化」といったところか。

忙しい人のためのまとめ

・背景: ダンサーが振り付け作成・記録を支援するツールは不足している。
・目的: 振り付けの記録をサポートするツール設計。
・提案: Pen-basedな振り付け記録ツール「Knotation」 を提案。
 様々な形状のタイムライン作成.動画のリンクを埋め込められる。
・調査: 
  1. ダンサーが普段紙を使ってどのように振り付け作成を行ってるか観察。
  2. システム version 1の実装・実験。
  3. システム version 2の実装・実験。
・結論: 特別なプロセスを課さずに、様々なタイプの振り付け作成を支援できた。

具体的にどんなもの?

この論文では「Knotation」という、ダンサーが振り付けを作成・記録を支援するツールを提案。様々な形状のタイムライン作成、動画のリンク埋め込み、人の移動経路に基づくフロアプランを記録できる。

動画を見るとわかるが、タブレット上でペンタブで書き込み、フロアプランを作成している。
「フロアプラン」というのは、人の位置と動きのことかな?

振付家が振付するときはどのようにアイディアを記録しているのだろうか。
ちなみに僕はダンスノートを作ってそこに書き込んだりしていた。
思いついたことや構成とかを書き留めたり。
今までは実物のノートを使っていたが、ノート実物を持ち歩くのが面倒になったのでEvernoteを使うようになった。

一応このアプリでも図を手書きで挿入することもできるし、写真とかも挿入することはできる。

ただ、動画を挿入したり、タイムライン上で人がどのように動くかを視覚的にわかるようにするアプリはなかった。
Knotationの新規性はそこ。

さらに調査も、まず振付家が紙をつかってどのように振付をしているかの観察ということで、これもあまり調査されていないことなのかなと思う。
他の人は何をスケッチしているのだろうか。
誰しもが構成とかを書き留めたりするのだろうか。
書かないでその場でパッと決める人も中にはいるだろう。

イメージの絵とかを描く人もいるかもしれない。
自分は描いたことないのだが、そういう人は割といる。
(自分は絵が下手なのである)

いずれにせよ、誰もがスケッチはすると思う。
振付家のための、振付支援システムはいろいろ研究されてはいるが世には出ていないように感じる。
まあそもそも振付家の母数自体少ないから需要があまりないのかもしれないが。
でも振付はいろいろ不便なことが多く、それを支援するシステムは必要であると思う。
これからも振付の支援に関するものを探していきたい。

(1214文字)

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