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生命の宿る美術館

こんにちは!りょーすけといいます。初めましての方も、いつもありがとうの方も、僕のnoteを覗いていただきありがとうございます。

早速ですが、少し前にアートアクアリウム美術館に行ってきたので、それについて書こうと思います。

アートアクアリウム美術館って何?


アートアクアリウム美術館は、「生命の宿る美術館」というコンセプトのもと、30,000匹超の金魚が展示されている美術館です。

江戸の文化が花開いた街である日本橋に、これまで期間限定の企画展であったアートアクアリウムが、年間を通して開催する常設展としてオープンしました。

アートアクアリウム美術館は、日本伝統文化とテクノロジーを組み合わせ、生命の美しさを感じる、神秘的なアートの世界が創られています。

アートアクアリウム美術館を体験して感じたこと


実際にアートアクアリウム美術館に行ってみて感じたことについてを3つのポイントに分けて書きたいと思います。

・リアルな場の価値


アートアクアリウム美術館は、『光』『音』『命』『香』『味』の『五感』で感じられる空間になっています。

『光』に関してだと、巨大金魚鉢が赤色のライトで照らされると、金魚の「赤」が際立ち、青色のライトで照らされると、金魚の「透明感」が際立っていて、ライティングの色によって、表情や雰囲気が全く違ったものになっていました。

『音』に関してだと、『音響』と金魚鉢から流れる『水の音』のバランスがよく、「デジタル×アナログ」の組み合わせが、そのエリアの一つの『音』となり、幻想的な空間が生み出されていました。

そして、『命』に関してだと、金魚は常に泳いでいて、動き続けているので、常に変化する『アート作品』であり、一瞬、一瞬が『一度きりの体験』でした。

このような『五感』で感じられる空間は、実際にその空間に訪れないと享受できない体験であり、アートアクアリウム美術館が追求する「リアルな場の価値」を改めて感じました。

・日本橋の集客装置


日本橋を利用しているお客さんの年齢層は、比較的高い印象なんですが、アートアクアリウム美術館には若い人がたくさん来ているなと感じました。

アートアクアリウム美術館が、「日本橋に来たことがない人」や「日本橋についてあまり知らない人」が日本橋を訪れる"きっかけ"になっていて、日本橋の『集客装置』として大きな役割を果たしているな思いました。

一方で、アートアクアリウム美術館に来る人は、美術館や体験型イベント(チームラボのような)に普段から行くような人で、SNSやニュースなどで予めそれを知っており、第一の目的として、アートアクアリウム美術館を訪れることが多いのかなと思いました。

なので、「アートアクアリウム美術館に行く→せっかくだから日本橋も観光する」という流れはあるけれど、「日本橋を観光する→アートアクアリウム美術館の存在を知る→せっかくだから行ってみよう」という流れはあまりない気がするので、「興味がない人にいかに見つけてもらうか」という課題があるのかなと思いました。

・維持費について

アートアクアリウム美術館は、一般的な美術館と違って、生命をアートとして扱う"生きる"美術館であるので、維持するのが大変だと思いました。

これまでのアートアクアリウムのような期間限定の企画展ではなく、常設展としてオープンしたので、維持費の捻出が一見難しいように思えます。

一方で、一般的な美術館だと、複数回行くことはあまりないけれど、"生きる"美術館は常に変化するため、「毎回の体験が異なる」という特徴があり、また四季折々で展示内容も変更されるので、来る度に新しい発見があり、一度行った人が二回、三回行っても楽しめるようになっています。

なので、"生きる"美術館は「維持費が高い」というデメリットがあるけれど、「同じ人に複数回来てもらえるので、入場料もその分回収できる」というメリットがあり、維持することができるのかなと思いました。

また、「入場料にVIPの枠を設けられている」や「"生きる"美術館の神秘的な空間の一部分として、お土産や飲食ができる場所が設計されている」などのように、入場料以外のところから高い維持費を捻出するための工夫もなされていました。

さいごに

これまで、アートアクアリウム美術館に行ってみて感じたことについて書いてきて、今更になるのですが、アートアクアリウム美術館は最高で、"生きる"美術館は自分にとって新鮮でとても刺激を受けました。

また、他の美術館では味わえないような、アートアクアリウム美術館ならではの、神秘的で「"今"この瞬間しかないアートを感じる」という体験をすることができてとても楽しかったです。

是非気になった方は、アートアクアリウム美術館に足を運んでみて下さい。

ちなみに、僕は全ての展示の中で「金魚品評」が一番好きでした。

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