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頭の良い子供の"4つ"の共通点。

「PISA」
というテスト(学習到達度調査)をご存知だろうか。

PISAは(Programme for International Student Assessment)の略称で
国際的な学習到達度調査のことである。
OECD(経済協力開発機構)加盟国を中心に2000年から3年ごとに行われている。対象は日本では義務教育を終えた高校一年生。
学校で学んだ知識、能力を実生活でも使えるかを問う「新しい学力」を図る試験とされ、「読解力」「数学的リテラシー」「科学的リテラシー」の3分野に対して選択式、記述式、で構成され、2015年には72カ国54万人に実施された。

そして
PISA調査と共に並行して、
その子供がどのような教育を受けて(親からの育て方)育ってきたのか
という調査も同時に行った。


その結果

頭の良い子供には
「"4つ"の共通点が存在する」ということが明らかになった。


「子供の頭をよくするためにどうしたら良いのか」
という悩みや疑問を抱える多くの親御さんにちょっとした
ヒントとなればいいと思う。


小学校のPISA型学力(覚えた知識を使って実生活の中で活用する能力)が高い(=頭が良い)お子さんに共通するのは次の「4点」だとされている。


"頭の良い子供"に共通するのは

1.幼児期に"絵本体験"が豊かで語彙が豊富であること
2.造型遊び、"ブロック遊び"が多く指先が器用であること
3.保育環境においては"子供中心の遊び"を大事にする環境であること
4.幼児期に"共有型しつけ"を受けていること

だ。

1~3の内容は今すぐに実践できそうな内容であるため
どんどん絵本を読み聞かせ、ブロック遊びをさせてあげてほしい。

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(絵本の読み聞かせ、ブロック遊びがなぜ頭の発達に関係してくるのかについては今回はおいておく。)


少し複雑なのは4つ目の"共有型しつけ"についてだ。

この"共有型しつけ"について今回は深掘りしていきたい。


まず、皆さんにとって「しつけ」と聞いて
どんなイメージが湧くだろうか??


親のしつけ方には"2つのタイプ"があるとされる。
(発達心理学、認知学心理学の第一人者と知られる内田信子氏)

1つは
「強制型しつけ」だ。

しつけの一般的なイメージはこれかもしれない。
「強制型のしつけ」とは
親自身が"こうしたい"という子育ての目標を強く掲げ、そこに向かって突き進んでいくタイプである。
例えば、絵本の読み聞かせを行う際には、"先生役"になることが多く、"教え込む"という指導感覚で子育てに奮闘するスタイルだ。

ご察しかと思うが、このしつけ型はあまりよくない。

2つ目は
先ほど推奨していた「共有型しつけ」だ。

「共有型しつけ」とは
禁止や命令ではなく、"提案"の形で子供自身に"選択の余地"を残すような言葉がけをする育て方である。
例えば、絵本の読み聞かせを行う際には、子供の視線が絵本のどの部分を捉えているのかをよく見ながら「あ!ワンワンいたね」など子供の関心を持っている対象に敏感に応じてあげて、決して親の固定概念を子供に押し付けないようにする。子供自身が"何を感じたのか"を大切にするのだ。


親の「しつけ方」と子供の「頭のよさ」についての相関性を示したその他の調査データがある。

<調査>
司法試験や医師国家試験などの難関試験を突破した経験がある者(難関突破者)と突破した経験がない者(難関未突破者)合計2000名を対象に調査を行った。


<結果>
難関突破未経験者の内、共有型44.7% 強制型55.3%
難関突破経験者の内、共有型64.3% 強制型35.7%

という結果が出た。


つまり
学習能力が高い人ほど、共有型のしつけ方を
学習能力が低い人ほど、強制型のしつけ方を
受けていることがわかったのだ。


子供の学習能力とは、遺伝的なもの、天賦の才だと言われがちだが、
それは少し違うかもしれない。
もちろん遺伝的(先天的)に、才能のスタートラインに差はあるだろう。
しかし、後天的に頭の良さを育てることは間違いなく可能だ。

自分があまり頭がよくないから子供も...と悲観する必要は全くない。


なぜ賢い人の子供も賢い確率が高いのかというと
やはり育て方がうまいからではないかと僕は思う。


頭のいい人ほど、育て方/しつけ方がうまい。
だから子供も賢い。
こんなループなのではないかと僕はこのデータをみて感じた。

もし、自分が頭が悪いとしても
自分の子育ての仕方/しつけ方を変えることで
子供の学習能力を高め、子供の未来を明るく灯すことができるということだ。

子育てをどんどん活性化させ
世界で活躍する子供を育てていきましょう!


僕の記事では
子育てについての記事を配信しています。

次の記事では
「共有型しつけ」について
もうしこし具体的に書いていこうと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた次の記事( ^_^)/~~~







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