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やわらかな日本酒リテラシーを求めて…

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やわらか、というのは可変的というぐらいの意味でありまして。ハイ。あんまり説明せずに酒についてのよもやま話をトントンと。 思いついたら書くが吉、の精神でやってます。さあ今日も一杯飲… もっと読む
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#エッセイ

続・日本酒の普及は日本酒の知識の普及とは全く別問題だと気がついた件。

続・日本酒の普及は日本酒の知識の普及とは全く別問題だと気がついた件。

以前こんな記事を書いた。日本酒自体の普及と、日本酒の知識の普及は全く関係がないという内容の記事だ。

今日はその「普及別物問題」に付随する新たな疑問が出てきたので、それについて書いてみようと思う。

便宜的に章立てしてあるが、これは仕切り的なものであってかっちり何かを論じるためのものではない。

酒を片手にふわっと読んでほしいと思う。論争は目的ではない。そもそも論争になんてならないだろうけれど。

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日本酒の普及は日本酒の知識の普及とは全く別問題だと気がついた件。

日本酒の普及は日本酒の知識の普及とは全く別問題だと気がついた件。

日本酒が日用品のように生活に馴染んだものになれば、日本酒の知識も自然と普及すると思っていた。更に踏み込むとそれでマニアックな商品が売れたりコアな楽しみ方が流行る目もあると思っていた。

ところが最近そのなんとなくの認識が間違いではないかと感じるようになってきた。以下簡単に理由を述べる。

その前に当世風に但し書きを書いておく。全く面倒な世の中だ。

この文章は「知識が広がらないじゃないか、知識に関

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日本酒についての雑感

日本酒についての雑感

今日は日本酒について思ってることを書きます。

あまり面白くないかもしれませんが、まあ酒を片手に適当に読んでください。

まず結論から言いましょう。

僕は日本酒の味や質感を表す新しい表現を模索することが日本酒の普及につながると思っています。今回の記事は全体でそれを言うための構成になっています。

しばしお付き合いください。

※※※

日本酒は日用品ではありません。だよね?

「日用品です!」っ

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『日本酒に恋して』を読んで、日本酒に恋して

『日本酒に恋して』を読んで、日本酒に恋して

もし走馬灯というものが存在するとして、それが我が身の最期に起こるとしたら、僕は多分今年自分が出会った色んなものを最も色濃く瞳に焼き付けて、それを浴びるように見て、見て、見て、味わって死ぬのだと思う。

その中でも特に印象に残る姿で現れるのがこの本『日本酒に恋して』に登場するお店GEM by motoだろう。

今や知らぬ者のほうが少ない現代日本酒界のカリスマ(と、どこかで言われていた気がする)、千

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語られず、示されるものの妙味 居谷里・山廃純米原酒を飲みながら

語られず、示されるものの妙味 居谷里・山廃純米原酒を飲みながら

どうもこんばんは、りょーさけです。
今日は昼間から用意していた記事があったのですが、いろんな勘違いで明日に回すことになりました。

勤務終了アンド帰宅した後記事を早々にアップし、優雅なもぐもぐタイム(流行語?死語?)を過ごした後「今日こそは早く寝る!」と思っていた計画はもろくも崩れ去りました。

や、これでもいつもに比べればずっと早いからいいんですけどね。
さて、今日もお酒をいっぱい…と。

長野

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あまりもの、の、ぜいたく

あまりもの、の、ぜいたく

どうもこんばんは、りょーさけです。
今日は健康診断でした。血圧がギリギリ正常ライン。オンライン。大坂なおみ選手のバックハンドストロークな堂々たるキワキワショットでした。

その他特に一発アウトな結果が出なくてよかったなあと思っています。

あとはラーメン食って寝てました。ははは。
そして今は茶碗蒸しとポムパイヤソンもどきを目の前に発泡酒と日本酒を飲んでいます。

妻が寛容なことをいいことにいい気に

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「やっぱりこの味だねぇ!」と思ってもらうためにできること

「やっぱりこの味だねぇ!」と思ってもらうためにできること

どうもこんばんは、りょーさけです。

疲労がピークに達したため日本酒を飲むのも忘れて豚肉を食べてました。夕飯時です。いつもは酒の味を確かめるため若干ご飯のペースは遅めなのですが、今日は気がついたらテーブルの上のお料理がだいたいなくなってました。急なリクエストにもかかわらず肉を焼いてくれた妻に感謝です。今は若干食べすぎて苦しい…笑

いやあ、日本シリーズが熱い…。

日々お酒と接しているのですが、触

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てのひらに酒以上の酒をください。

てのひらに酒以上の酒をください。

どうもこんばんは、りょーさけです。

最近日本酒のよさをどうやったら多くの人に届けられるかを考えています。
その一つの答えが単純ではありますが昨日の投稿でした。

ああいう投稿がもっとできたらいいのですが、なにぶんオフィシャルではないので伝えられることに限度があります。
それでもこれからは少しずつ伝えていければと思っていますが。

今は本当にいろんな蔵元・蔵人さんたちがいます。
例えばですが、自分

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酒造りの不思議な感覚

酒造りの不思議な感覚

どうもこんばんは、胃が不調のりょーさけです。
本日休肝日です。

自分ルールで酒を飲んでない日は酒の感想を交えた記事は書かないことにしています。些細なところでもライブ感は大切だと思っています。幼稚なこだわりがどこかで思いがけないものを運んできてくれないかなあと願う、私のあまり多くないゲン担ぎのうちの一つです。

(ということは酒の味について多少なりとも触れている日は多少なりとも飲んでいるわけです。

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そこでは誰もが凡庸ではなかった。少なくとも誰もが、普通ではなかった。~モダン仙禽・亀の尾を飲みながら~(中編)

そこでは誰もが凡庸ではなかった。少なくとも誰もが、普通ではなかった。~モダン仙禽・亀の尾を飲みながら~(中編)

どうもこんばんは、りょーさけです。

ついに我が家にも厚い掛け布団が登場しました。押入れの中から。
とってもあたたかいです。これにニトリの「ずり落ちがしにくい布団カバー」をかけた布団を二段重ねにすれば…夢のあたたか寝床の完成であります!

今日仕事から帰ってきたら毛布も出ていた!ありがたきは家族の存在ですね。明日も仕事頑張れそうだなあ。

…ということで、大学時代の批評の講義とモダン仙禽・亀の尾の

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酒に望むもの、スポーツに望むもの。〜寶劍秋あがりを飲みながら〜(前編)

酒に望むもの、スポーツに望むもの。〜寶劍秋あがりを飲みながら〜(前編)

どうもこんばんは、りょーさけです。

職場でもプライベートでも不思議と多くの人からからかわれます。不思議です。どこへ行ってもなぜか立ち位置が変わりません。ここ10年位の謎です。いや、もっとか。

人は所属するコミュニティによって、対面する相手によって自分自身の質を変えると何かの本で読んだのですが、僕はあまり変わってないのかもしれません。

今日はこのお酒を飲みながら行きます。寳劔純米吟醸秋あがり。

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そこでは誰もが凡庸ではなかった。少なくとも誰もが、普通ではなかった。~モダン仙禽・亀の尾を飲みながら~(前編)

そこでは誰もが凡庸ではなかった。少なくとも誰もが、普通ではなかった。~モダン仙禽・亀の尾を飲みながら~(前編)

どうもこんばんは、りょーさけです。

日に日に眠りが深くなっております。深すぎて迷惑なくらいです。起きにくいデス。危うく遅刻しそうになりますです…。
あと、久しぶりの布団が重いですね。年々体が不自由になっていくのを感じます。元気なお年寄りって本当にすごいんだなあ。

とまあ老いと寒さを感じつつ、ちょっとあたたかくて若い(?)話をひとつ。
最近ちょいちょい昔の話をしています。あ、自分のです。で、よく

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日本酒日本酒日本酒、と熱

日本酒日本酒日本酒、と熱

どうもこんばんは、りょーさけです。

本日はとある日本酒に関する資格試験が行われたそうです。
で、私もそれを去年受けました。

結果を言えば受かってる気がしないけど、受かってた。とても嬉しかった。
今思えば資格ははじまりでしかないのだけれど、しかしなんとも嬉しいものです。

自分の中には「こんなので公的に認められても…」という思いと「誰かに認めてほしい!」という一見相反した思いが同居しているようで

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なぜだかワインを飲む理由。

なぜだかワインを飲む理由。

自分がなんの理由もなく衝動的に行ったと確信していた行動が、少しあとになって完璧にその時必要だったからそうなったのだと理解される事が増えた。

こどものころはそんな振り返りなんてする必要がなかったからなかったのか。それとも自分が鈍感だったのか。

どちらなのか、どちらでもないのかはわからない。

一つ確かなことがあって、僕は今日帰宅して夕飯を食べて後ワインが飲みたくなった。確かに、なった。
すでに惰

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