ソンフンミン こそフットボールネーション理論の体現者だ


私の大好きな漫画にフットボールネーションという作品があります。フットボールネーションのストーリーは、一言で言えばアマチュアチームが天皇杯優勝を目指すというものです。しかしただのサッカー漫画ではありません。あちこちに高岡英夫さん独自の身体理論が紹介されているのです。ストーリーはむしろ高岡英夫さんの理論をわかりやすくするための飾りに過ぎないとも言えます。

以下はフットボールネーションで紹介される前提となっているものです。

ワールドクラスの選手は脚が綺麗
→プレー中にハムストリングが使えているため、腿前に余計な筋肉がつかないから
→ハムストリングが使えると大腰筋などのインナーマッスルが鍛えられ、
・ボディバランス
・瞬発力
などの身体能力が飛躍的に向上する

このようないい選手の条件とは何かを、延々と紹介し続けるのがフットボールネーションという漫画なのです。興味のある方はぜひ読んでみてください。
私はこの漫画を何度も読んでるうちにあることに気が付きました。
「フットボールネーションで紹介されるワールドクラスの選手ってまさにこの選手のことではないか?」
それは、アジア史上最高アタッカーのソンフンミン です。
なぜそう思ったのか5つほどあげていきたいと思います。

① 分厚い上半身
余計な筋肉のついていないシュッとした下半身に対して、上半身が分厚いのがワールドクラスの条件です。呼吸が原因だそうです。
ワールドクラスは横隔膜を上下させる深い呼吸ができる
→お腹に空気が溜まりやすく、腹圧が常に高い
→上半身が風船のように膨れ上がる
腹にたまった空気のおかげで背骨が安定し、ボディバランスが高まるそうです。
腹筋が割れてるだけでペラペラの上半身の日本の俳優たちとは、トップアスリートはやはり違うという話ですね。
ちなみにソンフンミン の上半身は半端じゃないです。

② 走ってる時に頭がぶれないこと
サッカーに限らず、トップアスリートは走ってる時に頭の位置が変わりません。逆にハムストリングが使えず、腿前ばかり使っている選手はせかせかと走り、頭が激しく上下するそうです。
ソンフンミン のバーンリー戦70m独走ゴールを見てみると頭が上下に一切動いていないことがわかります。

③ サイズがあること
近年のサッカー選手は大型化しています。天皇杯優勝を目指す草サッカーチーム、東京クルセイドも身長170cm以上が入団条件とされていました。大きいのに動ける選手が本当に増えています。
ソンフンミン の身長は184cm。韓国人ってなぜか背が高いんですよね。

④ バキバキ系ではなくモチモチ系の筋肉
アスリートにとって最も大事なのは「緩む」ことです。筋肉を最大出力で生かすためには普段はできる限り筋肉が緩んでいなければならないんですね。クリロナは例外だそうです。
ロシアW杯でメキシコに敗北後、ロッカールームで号泣しているソンフンミン を見るとモチモチしてそうなのがわかると思います。以下動画のリンクを貼っておきます。

https://youtu.be/DoMJjXB6RiY

⑤ 派手なフェイントを使わず、両足を使ったシンプルなプレー
ワールドクラスの条件はすごいプレーをさりげなくやることです。普通のことしかしてないのに懐が深くてなぜかボールが取れない、緩急の使い分けだけで抜けてしまう
ソンフンミン は左サイドでボールを持つと
・シザースを使って縦に仕掛ける→左足でシュート
・カットイン→右足でシュート
と決まっています。
やることはシンプルなのに両足を完璧に使いこなせる、とにかく速いことでゴールをあれだけ量産しています。

ソンフンミン や沖千尋のようなワールドクラスの日本人を見たいですね!


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