国際協力2

国際協力2.0とは?新しい国際協力について考えてみた。

こんにちは!田才諒哉(@ryoryoryoooooya)です。

巷では「お金2.0」など「◯◯2.0」へのアップデートが話題となっているので、ぼくも「国際協力2.0」について考えてみました。

国際協力1.0とは?

「国際協力2.0」を考える前に、まずは「国際協力1.0」について考えたいと思います。

国際協力1.0は、ODAによる二国間援助(バイ)や国際機関による支援(マルチ)が主流だった時代だと考えています。
具体的には、日本の国際協力の文脈だと、ODA実績世界一位をキープしていた2000年頃まででしょうか。

そして、1995年のボランティア元年、1998年の特定非営利活動促進法(NPO法)制定など、国際協力1.0が終焉をむかえるころには、民間による活動の流れがすでに生まれてきていました。

国際協力2.0とは?

国際協力2.0は、グローバル企業が国家以上の影響力をもつようになったり、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の台頭など、民間の力が大きく世界を変えるようになった時代を指すと考えます。

日本の文脈だと、2000年〜2010年までの国際協力1.0から2.0への移行期(国際協力1.5?)を経て、ソーシャルビジネス元年といわれる2011年くらいからが「国際協力2.0」に突入した感覚です。

ただ、国家→民間の話はずっといわれてきたことでもあって、個人的にはその先の「国際協力3.0」くらいを考えたいと思っています(勝手に名付けながら解釈を進めてて恐縮です・・・)。

国際協力3.0とは?

ぼくが考える「国際協力3.0」に欠かせないポイントは「テクノロジーと国際協力の融合」です。

中でも大きな転換点は、テクノロジーの力で個人が生きるために必要なお金を稼げるようになることです。

クラウドクレジットに代表されるソーシャルレンディングの仕組みを使い、CtoCで個人がつながるようになったり、ID2020に代表されるブロックチェーン技術を活用したプロジェクトの発展により、難民であってもIDが付与され、職を手に入れることができるようになるなど、貧困をなくすための大きな鍵となる「お金」の問題が大きく解決の方向に動く可能性があります。

先日、Peer-to-Peerの重要性についてもブログで書きました。

メルカリやUberのようなCtoCサービスが広がっている世の状況を考えると、今までのように国家やNGOが仲介せずとも、テクノロジーの力によって、必要な支援が必要な人のもとへ届く仕組みが完成するのではないかと考えています。

つまり国際協力3.0の世界では、国家や民間企業、NGOなどのアクターが主体となり国際協力を行うのではなく、途上国の人々が、個人でファンドレイジングしていくことが国際協力の主流になるのではないか?というのがぼくの仮説です。

「個人のファンドレイジング力」はこれからの世界を生きる上で必須の能力になってくるはずなので、ぼくが国際協力をしながらファンドレイジングに関わる部分はそこにあります。最終的には、途上国で生きる人たちのファンドレイジング力を高めるようなサポートがしたいです。

まとめ

「国際協力1.0」にはじまり、「国際協力2.0」、そして「新しい国際協力」として「国際協力3.0」の世界を仮説的に書いてみましたが、あくまでもぼくが考える仮説なので、ぜひみなさんが考える「新しい国際協力」の展望についてご意見を聞かせていただけたら嬉しいです。