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東大イベサーの代表がCTOになるまで。

創業しました

みなさま初めまして、永田諒と申します。
龍崎翔子と株式会社CHILLNNを創業しました。自分の役職はCTOです。

株式会社CHILLNNでは、ホテルの自社予約エンジンを起点として、ホテル自体の力をエンハンスするためのプロダクトを作っています。

そもそもこの会社を立ち上げたきっかけは、龍崎翔子から、ホテルにとって最も流入させたいはずの自社予約エンジンが抱える課題を聞いて、すぐにでもリプレイスが可能だと思ったという、完全にソリューションドリブンな理由からでした。

僕自身はもともと宿泊施設に関して、あまりこだわりがなく、ぶっちゃけベッドか布団で寝られればどこでもいいというタイプの人間であり、安く早く消費できるBooking.comのようなOTAの利点をめちゃくちゃに享受して居るタイプの人間でした。そのため宿泊した施設に関して、あまり記憶も残ってないし、選定基準はOTAで安い方から並べて、比較的レビューのいいもの。

そんな状態で、ホテルのフロントで黙々と開発していた時期があったのですが、その時期にホテルを訪れていた若いお客様の消費行動が、自分と全く異なっていることに気づきました。

自分の直感を裏付けるために、USJの経営再興について書かれた森岡毅さんの著書「確率思考の戦略論」で示された数式をホテルに合わせてアレンジし、実際の顧客データを用いて数値分析を行なってみたところ、龍崎翔子の手がけるホテル(およびそのメインターゲット)の消費行動に直結するブランドの相対的友好度(プリファレンス)の向上は現時点でのOTAのマーケティング手法とはまるで異なっていることが示されました。

その行動をフランスの思想家ジャン・ボードリヤールの言葉を一部拝借して簡潔にまとめれば、「消費という行動は一種の記号の交換であって、その記号は他者と自己を区別するために用いられる。」つまり、このような消費行動を取る世代にとって、消費は自己実現のために行われる。みんなMac使ってますしね。これ自体は別に驚かないのですが、自分が驚いたのは、普段身につけるわけでもないホテルという消費行動の文脈でも、同様の傾向がみられることが数値的に示されたことです。まあ、行動をストーリーとしてモノ化できるようになって、より直接的にアイデンティティの表出ができるようになったということだと思うのですが。

自分の消費行動が25歳にして一部すでにおっさん化していることを証明しました。
この気づきによって自分に対する危機感を感じると同時に、CEOである龍崎翔子がかねてより訴えていた既存OTAに対する不満と、次世代の消費行動のミスマッチが重なり、好機だなと直感しました。

時期を同じくして、もう一つ気づく事がありました。既存産業に対するサービスの参入ハードルの高さです。ホテル業界をはじめとする様々な産業において、実際のオペレーションを目の当たりにすると、IT業界にいた自分からするとまだまだ無駄が多く、すぐにでも改善が可能なように見えます。実際、その個々の問題に対するソリューションはそれぞれに提案されているのですが、局所的でありすぎるが故に、システム的に統合できず、物事をより煩雑化するだけで、なかなか実用に至らない事が多いです。またそこ彼処に存在する、業界の不文律を知らなくては、そもそも参入が困難で、それを知ったとて結構な工数の車輪の再発明が待っています。

CHILLNNのシステムは、コアエンジンからFanoutパターンで全てのモジュール同士をつなぎ、協調させています。システムとしての移植性はもちろんですが、外部システムに対する大きな拡張性を最初から考慮しています。
現状のミスマッチを解消するだけでなく、今後のミスマッチと、顕在化している非効率を最速で解消できるようなコアエンジンを責任を持って開発しています。実際のホテル運営会社が姉妹会社である強みを最大限生かして業界自体のアップデートを実現します。

以下のページからデモとか事前予約とかできるのでぜひ!
https://www.official.chillnn.com/

さてここからは人生の節目として、ポエムを綴ります。

半生のポエム

高校時代の彼女にふられ、人生最大の傷心の中行った夏フェスで、僕の大学生活はスタートしました。紆余曲折は省きますが、そのフェスには、同じく彼氏と別れたばかりの初対面の子と一緒に行きました。

新しい恋が始まりそうな気配がすごいですが、僕は傷心のあまり1日にじゃがりこ一つしか食べないような生活を何週間か送っているところで、その新しく出会った友達とそんな感じになるなんてことは一切なく、ただただ大好きな音楽と束の間の非日常感を楽しみました。

「ああ、フェスめっちゃ楽しい、フェス作ろう。」

その日のうちにその友達とサークルを立ち上げ、それぞれが絶対に入れたいと思うメンバーを巻き込みました。どのメンバーもそれぞれに若く尖っていて、大学にうまく溶け込めないやつばかりでした。

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それから確か3ヶ月程度で、若さをフルに使って、学内でのDJイベントを開催しました。体育館のステージにDJブースを置いて照明で照らしただけの会場に200人以上の東大生が集まりました。

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ヤバイ、、、
クッッッッソ楽しかったのです。本当に、マジで、。
自分たちが企画したこの場を、自分が馴染めなかった東大生200人で楽しんでいる。やり方や、正解なんて誰にも分からなくて、ただやりたいという気持ちだけで作った不格好なイベントが、本当に死ぬほど、人生で一番楽しかった。
東大がつまらないなんて、なんて俺はダサかったんだ、与えられた場は自分の力で変えることができるのだと、完全に価値観が変わってしまった。

この頃にFacebookを通じて龍崎翔子と知り合いました。
彼女は、大学二年生ながらに、大学を休学してホテルを経営している。
すっかりフットワークが軽くなり、めちゃくちゃかっこいい先輩達のはじめた学内メディアUmeetに所属していた僕は、まだ有名になっていなかった彼女に取材を申し込みました。その時に書いた記事がこちらです。

完全に感化され、彼女にできるなら俺もできるはず、一個年上だし。という謎の自信を持って、深く考えることなく大きな企画を立ち上げました。俺についてこいと、友人を巻き込み、大人を巻き込み、テレビを巻き込み、友人達のたくさんの時間を使って、そしてめちゃくちゃに失敗しました。

めちゃくちゃといっても、借金で言えば、並の学生にできるものなんて大したことではなく、数十万程度の借金を背負ったくらいでしたが、一緒にやってきてくれた友人に申し訳なくて一切顔向けできなくなりました。俺は自分自身が何か優れた能力を持っていると思っていたのですが、ただの無力な大学生でした。
身悶えするような劣等感に苛まれながら、龍崎翔子との違いを考えました。
彼女との大きな違いは、夢と現在地の距離を知り、それを埋める努力をしていたかどうか。

俺は、何がしたくて今どこにいるのか。
わからない。
ただ、
「大好きな友人達と、これからもみんなで何かを作りたい。まずは俺自身が、一人でなんでもできるくらい強くならなくては」

大学2年生の冬に、僕はプログラミングにのめり込みました。

それがプログラミングだった理由は、思想を広める最も有効な方法に思えたから、そして、一人の力を最大限増幅させるのに最適なメディアであると直感したからです。

この時に拘っていたのはフルスタックであること、あくまでも一人で完結できること。ただプログラミングができるだけではダメで、企画から進行管理、分析、営業まで、自分自身で完結できること。
(ここにこだわるあまり、様々なインターン先で非常に迷惑をおかけしました。めちゃくちゃよくしていただいたのにすいませんでした!!!!!!!)

いくつかのエンジニアインターンを経て、前職、株式会社Queueでは、学生ながら社員としてSoftware部門の部門長(Tech Lead)に任命してもらいました。
自分の実力以上のポジションに追いつけるように、馬鹿みたいにアプリケーションを作り続け、今年の3月に退職しました。
在職中に、10以上のアプリケーションを作って、総務省のオープンデータブロックチェーン基盤を一人で設計開発したりしました。
そして、龍崎翔子と株式会社CHILLNNを創業しました。

めっちゃ長い数年間でした。
まだスタートラインに立ったところなのですが。

一人でできる限りのことはできるようになり、やっと人に頼る権利を得られたかなと思っています。

僕はビジョンを描くという点において、龍崎翔子に勝てない。
他にも、自分に足りないパーツを保管してくれるチームメンバーに恵まれ、めちゃくちゃ盛り上がってきています。

つらつらと馬鹿っぽく書いてきましたが、次回からはゴリゴリ技術系orチームビルディング系の記事を書いていこうと思っております。

そして、もちろん人材絶賛募集中です!
特にフロントエンドエンジニアの方、すぐに飯に行きましょう!!


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