見出し画像

15歳の「生きる」

生きるということ

いま 生きているということ

それは自分であるということ

1度きりの人生

自分で決めて自分の好きなことをやりたい

それが自立・・・


生きるということ

ドンドン新しいことにチャレンジするということ

電動車イスを乗りこなし 外出するということ

ボランティアさんとのコミュニケーションをはかり

自分の可能性を広げていくということ

いつか自力で登下校したい

それが近未来の目標であり 夢である


でもさ 動くことだけが自立じゃないと思うんだ

この先の進路を考えたりすることも 立派なことだよね

新しい世界に飛び出そうとも思っている

はっきり言えないけどね


だけど これだけは言える

何が起こるかわからない

突然 友だちが病気になってしまうこともある

ぼくたちは

     ただ祈ってあげることしかできないけれど・・・

まあ 自分なりに最大限 人生を楽しもうと

心に誓うのである


ぼくは学校にいるときは いつも明るいけど

家にいるときは いろいろあってつらい

学校で顔に出すとみんながつらくなると思うと

学校でも出せない

家では何の役にも立てないから

学校ではみんなの役に立ちたい


でも

やっぱり かくしておいたら自分が苦しいから

やっぱり 中3だから 同じ仲間だから

みんなも多分同じ気持ちをもってるから

今までつきあってきた仲間だから

ぼくの思いをみんなにぶつけることにした

ぶつけたからって すぐに楽になるわけじゃないけど

障害をもってて

これまでの中学生活をともに過ごしてきた仲間と

お互いの悩みについて語り合っていきたい


生きるということ

それは悩むということ

1度しかない人生

もっとみんなと語っていきたい


*1 この作品は中学時代、国語の授業で書いたものを原文のまま抜粋したものです。年末に大掃除をしていたら、当時の恩師がまとめて下さった冊子が出てきました。

*2 この頃は(特別支援学校を出て)定時制の都立高校への進学を考えたり、クラスメイトを病気で亡くしたり、周囲からのプレッシャーに押しつぶされそうな自分をなんとか隠そうとしていたり・・・。葛藤が伝わってきますね。
*3 もし中学生に授業をする機会があったら、当時の詩を題材にしても面白いかもしれません。明日からも引き続き、別の作品をこちらのnoteで公開していきたいと思います。


いただいたサポートは全国の学校を巡る旅費や交通費、『Try chance!』として行っている参加型講演会イベント【Ryo室空間】に出演してくれたゲストさんへの謝礼として大切に使わせていただきます。