お酒が強い人に感心する風潮、そろそろやめませんか。

 いくらお酒を飲んでも顔色変わらない酒豪に「すごい!」「やるなあ」なんて、いまだに感心する人もいますけど、それって単純に体質の問題であって何もすごくありませんよね。そもそも「酒豪」っていう漢字も勇ましい感じでよろしくないと思います。

 ほんと前から思っていましたが「お酒強い=たくましい、お酒弱い=情けない」というこの感じ。最近はだいぶ少なくなりましたけど、年配であればあるほど、お酒が好きな人であればあるほど、まだまだこの呪縛から逃れられないようです。

 私はほぼお酒を飲めないのですが、最近は飲み会をする文化そのものがなくなってきているので楽になりました。そもそもお酒を飲む人そのものが少なくなっているようです。なんだか若い人たちもそんなに飲みませんし、健康志向であえて飲まない中年も少なくないようです。

 そう考えると、ほんと今の時代に生まれてよかったなと思います。もし昭和の時代にサラリーマンでもやっていたら、だいぶ私も苦戦したのではないのかと思います。まあ、それでも父は飲めずとも、日本のサラリーマンをやっていたことを考えると、それなりに苦労したんだろうなと思います。

 昨年のヒット本「ファクトフルネス」じゃないですけど、全体的に見れば、人間の住むこの世界は少しづつ良くなっているのではないでしょうか。イッキなどお酒にまつわる理不尽な文化もなくなりましたし、飲めない人も肩身が狭い思いも少なくなりました。多様性も少しづつ認められて、改めてよい時代に生まれたと思う今日この頃です。 

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