誰も私に興味がないからワセジョを名乗る
私はYouTube動画の日本語タイトルを「ワセジョが叩いてみた」にしている。キモすぎる。英語タイトルは「from Japanese girl」である。これは私の美学に反する。
音楽に学歴を持ち込むな!日本人の女の子であることを売りにするな!みっともない。お前が大学で学んだジェンダーやエスニシティはなんだったんだよ!(怒)
それに反感を買ってしまうかもしれないけれど、東大京大医学部がわんさか溢れる2024年のYouTube界で、ワセジョは学歴を惹きにするにしては、ぶっちゃけ微妙すぎる。
「東大生が叩いてみた!」とかならもはや嫌味すらないんだけどな…。っていうか学歴のこととか考えたくない。
(※私は生まれ変わっても文化構想学部に進学したいくらい、母校を愛している。そして、大学にはとてつもなく賢い人たちがたくさんいたことも、ヒシヒシと実感している。これは表層的なコンテンツとしての、きっしょい学歴の話です。)
「ワセジョが叩いてみた」ってタイトルに入力してるとき、私は歯軋りしてる。私さ、おちゃらけて「YouTubeやってんねん〜」ってよく周りに言うけど、ほんまはこんなタイトルを友達に見られたくない。知り合いが私のSNSを冷たい指でスワイプしてるのもわかってる。ぜーんぶわかっててやってんねん。それをわかってほしい。私を浅い感性の持ち主だと見捨てないで!(>_<)
そして、こんな何も持ってない私がYouTubeでプチプチプチくらいにバズったのは、自意識が強いのにこんなにも恥ずかしいタイトルに耐え忍べているのは、世界の誰もが私なんかに興味がないことを、私が一番わかっているからだと思う。
アマチュアの私がドラムを叩いたところで誰が見たいん?親以外の誰に需要あんねん?
自分のポケットに入っていたちっちゃなフックは、ワセジョとJapanese girlしかなかってん。
私はバズってから「バズることは正義じゃない」って大きな声で言う。
誰にも届いてないのに自分の美学だけを押し通すのは、私の美学に反する。
もちろん、いつかバスる動画を何本も作れたとして、それが一体なんになるんだろう、とかも思う。
私自身は世の中のバズってるコンテンツのこと、別に好きじゃない。どっちかといえばおもんないと思ってるし、バズが世界をおもんなくしているとも思う。
でもそれは、今考えていいことじゃない。
まだ全然、結果を出せてない。私のことを理解しようとしない大人を黙らせられてないし、私のことをわかってくれる人にすら届けられてない。
自分の世界も確立できていない。私の背後にあるダムが、まだ小さい。
あれこれ考えてる間に、若者ではなくなる。やりながら考えるしかない。もう23歳だから。時間ない。
だからこれからもしばらくワセジョが叩いてみることになるし、Japanese girlからお届けする。
もう卒業したし、若干girlではなくなってきてるけど〜!グワァー