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日記・ YOASOBIの武道館ライブが迫る

 ついこの間まで11月だったせいか YOASOBIの武道館のライブはもっと先の予定だと思っていたのに気づけば明後日にまで近づいている。

 ふとそんなことに気づいてしまったら、あとは終わっていくだけなのだと少しだけ悲しくなった。いまかいまかと待っている時間ってやっぱり楽しい。

 明後日、12月4日なってしまえばあとは終わりに向かっていく。どんなライブにも始まってしまえば終わりがある。

 「12月4日にライブがある」という予定の存在だけでどんなに救われただろう。多少つらくたってライブを見るために生きていくのだと思えた。

 ライブのセットリスト、おそらく最後はあれだろうと思う楽曲がある。それを聴いてしまったらライブは終わる。その最後の一音を聴いたら、幕が閉まる。

 とても楽しみだけれど、絶対に行くけれど、行ってしまったらそれから先はなにを楽しみに生活を乗り越えていけばいいんだろう。そんな途方もない感情に落ちていった。

 でもライブって、見終わったらそれでおしまいじゃない。記憶に残って生活の様々な場面で光る。ライブをふと思い出して「またライブに行きたい」と思わせてくれる。

 だからライブが終わってしまったからってなにも残らないわけではないのだ。幕が閉まった後も冷めない興奮が日常へ帰っても燃え続ける。

 およそ2年ぶりにライブ会場へ足を運ぶ。武道館に行くのは初めてだ。まるで初めてチケットを取ってライブを見に行くような感覚で見に行けるのが嬉しい。

 もしかしたら今度の武道館の YOASOBIのライブが人生で初めて生で見る音楽ライブになる人もいるかも知れない。そんな誰かの大切な「初めまして」を、そして YOASOBIの初有観客ライブとしての「初めまして」を、みんなで一緒に味わいたい。



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