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芸術エネルギーに偏りはなく。 いとも簡単に考えが変わるADHD、横浜在住の21歳による…

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芸術エネルギーに偏りはなく。 いとも簡単に考えが変わるADHD、横浜在住の21歳による戯言エッセイ・コラム。

最近の記事

ryuchell,R.i.P

私は以前から,かなり以前から,彼への批判の異常な多様性フォビアっぷりを批判してきました。

    • ミッドサマー誤解問題についてメスを入れる試み

      それは私にとって斬新な発見であった。 アリ・アスター 監督の映画『ミッドサマー』のレビューが思いの外低いのである。 私は以前,好きな映画をただ羅列するだけのまとめ記事なるものを書いた事があったりもしたが,そこでもこの作品をピックアップしている程には思い入れのある作品なので,勝手に世の中の大多数の人間も高く評価しているだろうと,鬼バイアスのかかりまくった世間認識をしていたわけだが,ココ最近ようやくその魔法から目覚め,現実を直視した。 どうやら内容の根底にあるテーマとその表

      • 偏在化する音楽、バリエーションの檻

        【ユビキタスミュージックとカームテクノロジー】 SF作家アーサー・C・クラークのかの有名な"クラークの三法則"というもの。 サブスクリプションサービス登場以降、蛇口を捻れば水が出るかの如く音楽が溢れ出るアート、エンタメの民主化、偏在化、それらの"非コンシャス化"のプロセスを経た現世界は、18世紀以前の世界からすればそれはまさに魔法だ。 そして今後さらに様々な"不可能"という既成概念がジェネレーション・サイクルによって加速度的に突破されていく事も広く理解されていることだろう

        • Digital Attention、新時代的生態系への愛慕、ウタの歌。

          端的に言って、ADHDなのである。 そうとは知らずに実社会にアダプト出来ず秘かな呻きを湛える、あるいは、症例が自身に何となく当てはまるという理由でそれを自称する、といったビッグスケールでもスモールスケールでもない。 診断書付きのポジティブADHDを暫定的に自称しておこう。 ゆえに投稿が半年近く滞った。 「だからどうした」「お前みたいな一般庶民の弱小アカウントが滞ろうと経済は回るのだ」「そもそも待ってない」「てか誰?」 ごもっとも。 別に私としても何の使命感があってこ

        ryuchell,R.i.P

          「ぴえん」型個性、曖昧なシニフィエ

          本当の自分、ありのままの自分、耳障りがいい言葉だ。 それを心置きなく露呈できる環境や関係を、多くの人は幸福の一条件と見なすことだろう。 人は皆それぞれ魅力的な個性を有していて、それを抑圧したり是認しないような事物は好ましくないと、とりわけここ現代見なされている。 しかし、この「ありのままの自分」という像は、決して自立的に形成されるものではなく、ある特定の時代の、特定の人間関係やカルチャー、トレンド、言語構造、思想潮流などの中で、その一部として醸成されていくものであるとい

          「ぴえん」型個性、曖昧なシニフィエ

          戦後映画史の傑作選、若年の感性が考える10の名作

          人間が人間らしく生きる上で必要なのは文化だ。 とりわけ映画は、生活や人生に彩りを添えるための哲学とデザインを教えてくれる。 世界ではウクライナ侵攻が勃発。 パンデミックに戦争、ここ近年で、20世紀前半以前に世界史の針が巻き戻ってしまっているようだ。 こんな世相が暗い今だからこそ、何を感じ、何を考え、どう生きるかを問い直してくれる映画が愛おしい。 この映画を評価する上で、世代というのは極めて重要なファクターである。 制作当時の社会の温度感、流行、社会情勢、経済などの時代

          戦後映画史の傑作選、若年の感性が考える10の名作

          エロスとタナトス、私が感じる「死」

          「でも、表に行ってみたって、べつにすることもないし.........」 「歩けばいい!」 「歩くって......?」 「そうさ、歩くんだよ.......ただ、歩き回るだけで、充分じゃないか.......そういう、あんただって、僕がここに来る前は、自由に出歩いてたんでしょう?」 「でも用もないのに歩いたりしちゃ、くたびれてしまいますからねぇ.....」 「ふざけているんじゃない!ようく自分の心に聞いてみなさい、分からないはずはないんだ!........犬だって、檻の中

          エロスとタナトス、私が感じる「死」

          固まる大人、退屈な成人式

          文句を垂れさせてもらう。 文句を垂れるということすら、成人した私にはふさわしくないことなのだろうか。 しかし大人は何かと文句を垂れる生き物だと幼い頃から私は認識してきたし、実際にいま世に跋扈している大人に目を向けてみても、どうやら小難しい説明や回りくどい推論は不要のようだ。 思うに、大人になるということは凝り固まっていくということである。 自身の経験が算術級数的に膨れあがるとともに、それを咀嚼し、そこに解釈が付与されることで個人的思想が幾何級数的に膨れ上がっていく。

          固まる大人、退屈な成人式

          読書の意義と殺された意思【華氏451度】

          読書という習慣は死んだ。 代わりに、趣味としての読書という行為が生まれ、特定のコミュニティの中でしか情報交換されない閉ざされたカテゴリーとなった。 そう言わざるをえない。 しかし読書習慣を斡旋する社会ムーブメントは依然として様々な場所で行われていて、例えばスターバックスが併設されたTSUTAYAなんかに行くと、そこでコーヒー1杯でも頼めばTSUTAYAの書店に並んでいる本を自由に席に持ち込み、優雅なコーヒータイムのお供として好きなだけ読むことができるといったサービスを施し

          読書の意義と殺された意思【華氏451度】

          現代音楽の傑作選、若年の感性が考える10の名盤

          人間が人間らしく生きる上で必要なのは文化だ。 とりわけ音楽は自身の日常へ昇華していく。 この音楽を評価する上で、世代というのは極めて重要なファクターである。 例えば60年代のビートルズ旋風の時期、それをリアルタイムで体験した人間が評価するビートルズと、それ以後に生まれてきた後追い世代のリスナーが評価するビートルズはもはや別のバンドとすら言えるのではなかろうか。 私は21世紀生まれである。 評論界隈というと、おじ様方の懐古主義が蔓延り、もしくわ、現代のHiphop独裁の

          現代音楽の傑作選、若年の感性が考える10の名盤

          男女恋愛という自然選択、現代のアンビバレントなSEX。

          男女関係というのは実にシンプルな構造をしている。 要するに種の繁栄を促すための生殖活動に、認知革命以後のサピエンスだけが有することが出来た叙情的で緻密な感情の動きが宿されたドラマを伴うだけである。 当たり前なことだが、SEXが大好きなのは人間だけに限らず全ての生物がそうである。 この世界ではあらゆる生物がその生存競争というデスゲームのなかで淘汰されないよう試行錯誤していくことで生物群全体の進化と生態系システムの構築を成し遂げてきたわけだ。 我々人間もその延長線上にあるこ

          男女恋愛という自然選択、現代のアンビバレントなSEX。

          世界の表層を舐める程度しか認識しない我々の潜在能力。

          プラトンは「肉体は魂の牢獄だ」と言った。 この言葉が頭からこべりついて離れない。 人間の脳のニューロンネットワークの構造は銀河系の構造とほぼ相似関係にあると言う学者が近年多数いる。 それぞれの写真を比較して見ると、たしかに形状もかなり類似していることがわかる。 我々が今生存しているこの3次元(これに時空間を付して4次元であるという解釈もある)では、エントロピー増大の法則によって時間は不可逆的で一方通行なものであるとされている一方、超弦理論によると数学的には宇宙には理論上1

          世界の表層を舐める程度しか認識しない我々の潜在能力。