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宛先のない手紙、始めます！
はじめまして！
ライターの髙橋諒馬です。
今日で平成最後の夏も終わりですね。私にとっては陸上自衛隊を退職してちょうど2年になる日でもあります。自分にとって節目に当たる今日、今までの人生を振り返り、新しい挑戦をすることに決めました。
ライターとして文章を書き続ける中で、自分が本当に書きたいものは何だろう？ そう考えていたときに出合ったアニメが『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』です。主人公の少女
一通目 ＃宛先のない手紙
最後にあなたに会ってからもうかれこれ3年が経つでしょうか。先日久しぶりに友人を通じてあなたの話を耳にしました。地元に戻って元気に働いているそうですね。テキパキと仕事をこなして生き生き働いている姿が目に浮かびます。
あなたとは様々な場面で関わることが多く、たくさんの思い出があります。その中でも特に、その後の自分の人生に大きな影響を与えてくれた出来事がありました。
みんなの不満を避けてなあなあに終
二通目 ＃宛先のない手紙
まだ数えるほどしか会ったことのないあなたに手紙を書くのはなんだか不思議な気分です。でもこの「宛先のない手紙」を始めることにしたのも、30日間毎日更新しようと決めたのも、間違いなくあなたがいたからです。
初めて会ったとき、簡単に自己紹介しただけなのに、1分後には「Twitterフォローしました」と笑顔を向けてくれたあなた。そういう仕事の速さや責任感の強さには日々感心しています。好きなことにまっすぐ
三通目 ＃宛先のない手紙
やあ、久しぶり。ちょっと前にいきなり連絡来たからなにかと思ったけど、そうやってたまに気にかけて連絡くれるのはとても嬉しいよ。
この前会ったのは君の結婚式だから、もう1年以上前になるかな。新婚生活はどう？お似合いの二人だったから幸せに暮らしているとは思うけど。そろそろ奥さんの尻に敷かれてそうだね。
思いっきり話変わるけど、最近僕たちが本気で組織を変えようとしていたときのことを思い出すことがありま
四通目 ＃宛先のない手紙
君を見ているとなんだか数年前の自分を見ているようです。その年頃にはみんな同じようなことで悩むし、一度悩み始めるとどんどん深みにはまっていくと思います。でも大丈夫！数年経っても同じことで悩んでるし、今後も恐らくずっとそうでしょう。
その中でも一番は「人の目が気になってしまう」ってとこかな。僕自身も結構人の目を気にするタイプなので、その気持ちはよくわかります。巷には「人の目なんか気にしなくていい」と
五通目 ＃宛先のない手紙
正直あなたのことは最初苦手でした。初対面で「りょーまくんって人見知りだよね」と言ってきたり、「私のこと苦手でしょ？」って聞いてきたりするところとか。相手の本質を鋭く見抜くような目をしていて、自分にとって相性最悪の人だと思っていました。
初めて一緒に仕事をしたとき、みんなの成長を期待してあえて厳しい言葉をかけてくれましたね。この歳になってあんなに厳しいことを言われることがなかったので、驚くと同時に
六通目 ＃宛先のない手紙
君と初めて出会ってもうすぐ3年になるね。それなりに関わるようになってからは2年半くらいかな。初めて会ったときの君はマスクをしていて、顔の下半分はわからなかったけど、瞳がとても綺麗で引き込まれそうになったのを覚えています。
僕が東京に来てからは頻繁に会う機会ができて、仲良くなるのにそんなに時間はかからなかったね。みんなで夜遅くまで作業したり、合宿と称してプチ旅行に行ったり、たくさんの思い出ができま
七通目 ＃宛先のない手紙
あなたが訓練を担当した一年間は本当にきつかったです。毎回毎回が憂鬱で、いつ辞めてやろうかと思っていたほどでした。今ではみんな笑い話になり良い思い出ですが、当時は本当にきつかったです。
でもそれは裏返せばあなたは教育熱心で、いつも学生のためを想って教育にあたってくれていたということでした。過去の自分と重なることがあったからか、特に私のことを気にかけてくれていましたね。
あなたに期待され、それに応
八通目 ＃宛先のない手紙
君と出会って早いものでもう一年経ったね。年は離れているけど、意外な共通の友人がいたりして、仲良くなるのに時間はかからなかったね。
君のバイタリティと行動力にはいつも驚かされています。常にポジティブで、どんな状況でも楽しめる能力は、自分自身も見習いたいと思っています。どこに行っても愛されるキャラで、君のことは誰に聞いても良い話しか出てきません。
お互い気づいたらふらーっとどこかに行っているのでな
九通目 ＃宛先のない手紙
お元気ですか？最後にお会いしてからもうかれこれ7年くらいになりますね。なんやかんや中高6年間で一番お世話になった人かもしれません。
特段面白みもなく大した思い出もない中高時代ですが、6年間のキリスト教教育は今の自分に大きな影響を与えているのは間違いないと思います。校訓の「世の光であれ」は、今でも自分の座右の銘の一つです。
中高時代の私は良くも悪くも普通の学生で、誰に迷惑をかけることもなければ取
十通目 ＃宛先のない手紙
初めて君に会ったときには今もこうしてつながっている関係になるとは思っていませんでした。ただ同じ期間に同じ場所で働いて、それが終わればさよならする、それが当然だと思っていました。
と言っても頻繁に連絡を取るわけでもなく、普通に仲がいいというのともちょっと違う不思議な関係ですね。それは君の重大な秘密を僕にだけ教えてくれたからでしょうか。確かに前々からいろんな相談には乗っていたけど、なぜその話を僕にだ
十一通目 ＃宛先のない手紙
君とはいつの間にか一緒に働いていて、いつの間にか異動していなくなっていたね。結局一緒に働いた期間は1ヶ月半くらいだったのかな。
最初君に会ったときは、前にいた子と顔も雰囲気も似ていて、「あれ、就職したのに辞めて戻ってきたのかな」と思ってしまいました。
高校を卒業してすぐに社員として就職し、北海道から上京してきた君。まだ働き始めて数ヶ月なのに、接客のスキルの高さには舌を巻きました。飲食店で働くよ
十二通目 ＃宛先のない手紙
あなたに出会ったのはもう10年以上も前のことですね。あのときからそんなに時間が経ったのかと思うと恐ろしいほどです。
でもその間一度もあなたのことを忘れることはありませんでした。あなたの存在は私の中でそれほどまでに大きく、その後の生き方に多大な影響を与えてくれました。
王として生まれ、王として育ったあなたは、気高く、美しく、誇り高き真の王でした。あなたから学んだ「ノブレス・オブリージュ」という考