今だからこそ映画館をオススメする理由

今日は朝から都内のTOHOシネマズで「風の谷のナウシカ」を見てきた。ナウシカが上映された時期は自分がまだ幼なかったので、これまで映画館では見たことが無く、かといってなかなか映画館で上映される機会もなかったので、大袈裟に言えば40年近く生きてきて初めてのチャンスだったのだ。

ではなんでこのようなチャンスが生まれたか、というと、シンプルに言えば今の映画館の状況によって、である、新型コロナいウイルスの拡大によって多くの映画館は休館に追い込まれ、何とか営業再開をしたものの新作が軒並み公開延期。となると上映するものが無い、ということで過去の名作を通常よりも安い金額(1,000~1,200円ほど)で上映するようになった。ある意味最新の設備を使った名画座の誕生だ。

もちろん感染防止のために各劇場では対策をしていて、マスクの着用や入館時の体温チェックと手の消毒、そして座席を1席ずつ空けての予約にするといった手段を講じている。まあ映画館でこれまでクラスターの発生はないし、ドリンクやポップコーンの飲食時にはマスクを外さなければならないものの、会話をするような場所じゃないし、空調もしっかりしているのでリスクはそれほど高くないように思う。それに良くも悪くもお客さんがかなり少ないし・・・。

そのような状況だったりするので、休みの日に空いている時間があれば積極的に映画館の上映作品をチェックするようにしている。
久々の映画館は先月上野で見た「天気の子」だったのだけど、今はTOHOシネマズに限らずピカデリーやバルト9、ユナイテッドシネマなど大型映画館のほとんどで過去の名作を上映していて、何を見ようかのワクワクが止まらないくらい。そんな中で見たのが今回のナウシカだったのだ。

ナウシカは漫画版が好きで全巻所有していることもあり、その内容を短くしてかつ無理やりエンディングに持って行った(と宮崎駿本人が言っている)劇場版は、遠い昔に一度見たきりだったのだけれど、劇場の大画面と大音量で流れる王蟲の姿と蠢き(その効果音はBOOWY時代の布袋寅泰がギターで演奏している!)はやはり何とも言えず、またスクリーン内を所狭しと動き回るナウシカの姿は痛快で、やっぱり映画館で見るべき映画だなあとしみじみ思った次第。まだ映画館で見たことのない世代こそ見るべき。実際に今日の観客は若い子たちも多かったし。あと家族連れかな。

こんな感じでジブリの作品を沢山見ることが出来るし、そのキャッチコピー「一生に一度は、映画館でジブリを。」は正に今日の自分の感想と全く同じ。完全同意である。

その他にもガールズアンドパンツァーやAKIRA、ルパン三世カリオスロトの城、美女と野獣やパイレーツオブカリビアンにシンデレラなどのディズニー作品、TIGER&BUNNY、そしてボヘミアンラプソディーやパラサイトといった”準新作”まで、各映画館が色々と取り揃えているので、「遠出は出来ないけど家に居てテレビやYouTubeを見るのもなあ」といった人や、「NetflixやHuluで映画や海外ドラマを見てるものの画面が小さくて不満」といった人は是非この機会にまた映画館に足を運んで欲しいと強く思うのでした。
(先月は押井守作品特集をしてたりしたんで、8月までは色々な企画がまた始まりそうですね)


ちなみに、行った後に気付いたこととして、今日行ったTOHOシネマズ池袋、なんと先週7/3にオープンしたばかりの映画館でした。(汗)
確かにこれまであまり聞いたことないし、Instagramのスポット検索でも出てき辛いわけだ。そんな最新中の最新の設備の中で見たナウシカは、やっぱり一生の思い出に残ったなあ。



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