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NovelJam参戦記③ ~さあ、平成を考えよう

講演が終わったあとは、夕食へ。
その前に2泊する部屋の鍵をもらう。
なんか3人部屋とか4人部屋とかいう噂を聞いたんだけど……とハラハラしていたのものの、幸い2人部屋だった。同室は寧花さんだったので、浮かれて「寧花さん、同室でしたよ~」と報告しに行く。はあ、知ってる人が同じ部屋でよかった……ありがとう運営さま…。
ホッと一息つき、夕食を摂りに食堂へ。

そういえば、去年は編集のTさんと「野菜が……野菜が足りない……」と言っていたなあ、と思い出す。お弁当はどれもおいしくて、ありがたかったんだけど、揚げ物続きだったから、今回のこのバランスとれている感じは嬉しい(ただのワガママである)。

さて、夕食が済んだら本格的に製作開始である。
夕食を食べながらも、どういう話にするか頭を悩ませていた。
事前にいくつか考えてはいたけど使えるかどうか微妙である。

平成かー……。

最初に思いついたのがHey!say!なおじゃんぷちゃんたちだったから、アイドルの話にしようかなあ。編集の野崎さんにもいろいろアドバイスいただけそうだし。
それとも、婚活の話か。マッチングアプリを使った恋の話。あー、ダメだ、私が全然ときめかない。話が思いついた時点でときめかないヤツは却下だ。
昭和生まれの女性と平成生まれの男性の恋の話は? わざとらしく恋愛観ずらしてみるのもおもろいかも。弟が平成生まれだ。なんとなくあの子の恋愛の話を聞いていると想像がつかなくもない。『昭和ガールと平成マン』とかどうですか。ダサいな、平成マンがちょうダサい……。Hay!Say!マンとShow!Wa!ガールとか……いや、一旦おじゃんぷちゃんたちから離れて私……。別にファンでもないのになぜ……。
あとは、平成のこの時代に戦争が起こったとしたら、という話は大まかな流れまで考えたんだけど、やっぱり長編コースということで却下。

うんうん悩みつつ、夕食後、チームに戻り、「こういうのはどうでしょうか」と野崎さんに切り出す。
頭の中でだいたいの流れは作っていたので、結末までを話し切った。
「うん、いいんじゃないですか?」
野崎さんにOKをもらってプロットを作り出す。
22時までにプロットは出さなければならないが、まあ大丈夫だろう。
まず、ノートにプロットを書き出す。余計な描写はないか、とか、伏線はちゃんと入ってるかなどをチェックしていく。それから人物相関図。年齢のバランスなどもおかしくないか確認してからパソコンに打ち込む。セリフなども加えていって、作品の雰囲気を作る。

目の前に座っている景虎さんはあれこれフラッシュアイディア的なものを口にしている。それに応える波野さん。
ときどき話が脱線し、それに私や野崎さんも加わるが、なんとなくチームの空気としてはいい意味で緩い。
チーム全体で協力していけそうだな、という雰囲気を感じてホッと胸をなで下ろす。
2泊3日という短い時間の中でどれだけチームの人たちに心を開けるかが私の課題でもあった。いい子ぶっていても仕方ないし、上っ面で話をしている場合でもない。

プロットは無事に22時に野崎さんに提出。
景虎さんはちょっと悩んでいる様子? だったが、また明日がんばりましょう、ということで1日目は解散。

部屋に戻る。まだ寧花さんは戻ってきていないので、着替えなどを出したりする。テレビがない部屋って久しぶりだなあ。音がないのが落ち着かないのでとりあえず、iphoneで音楽を流す。

この時点で話の方向性をまだ迷っていた。
矛盾点はないはずだけど、何かが引っ掛かる、もやっとする。というか、この話おもしろいのか?
取り扱うのは虐待について。
虐待を受けた子どもたち。悪い記憶を消された上で引き取ってくれる親を待つ。地域のこども館の地下にある特別な施設で、展示された状態で親から見定められる。でも、これは子どもから親候補を確認することができる。
子どもは親を選べないというけれど、もし選べるチャンスがあったとしたら……?
全くもって売れ線の話ではないから、どれだけポップにするかが問題だった。
伝えたいことはたくさんあった。子どものころに虐待を受けた大人がどういう思考になるのか、どれだけ人を信用できなくなるのか、愛され方を知らないまま育ったらどうかなるのか……。
話に盛り込む要素は多いほうがいいけれど、読者に多いと感じさせないようにする必要がある。うろうろしながら悩んでいると、寧花さんが戻ってきた。
夕食前に胃が痛いと言っていたが、そのせいか少し顔色が悪い(私の気のせいかもしれないけど)。
寝たほうがいいですよね、と言いつつ、2人ともソワソワしている感じがある。先にシャワーをどうぞ、と勧められたのでお言葉に甘えることにした。

お湯をためたいなあ、と思ったけど、時間がかかるので却下。
服を脱ぎつつ、シャワーのお湯を出す。
が。
お湯が出ない……。
全然、お湯が出ない。
壊れてるのかとも思ったが、10分ほどしてお湯が出た。2月にしては気温が高いと言えど、さすがに冷えた。ここのシャワーはこういう仕様なんだろうか。
ちょっと熱めのシャワーを浴びながら、プロットを辿る。
おもしろい気はするんだけど、ダメなような気もする……。
結局、シャワーを浴びたあともパソコンに向かうことになった。
facebookのチームBのメッセンジャーグループも活発だ。
プロットを直し、うーん、と唸る。
まずい。
上限1万文字の作品なのに、プロットが3000文字を越えている。
私と同じくプロットに取り組んでいる寧花さんに声をかける。
「プロットの時点で3000文字越えてるんですけど……」
「私もです~!」
よかった、仲間がいた、と安心している場合ではない。
とは言え、書いてみないと分からない部分もある。普通に書いたらたぶん15000字ぐらいにはなるけど。
「とりあえず、キリのいいところで寝たほうがいいですよね……」
などと言い合い、2人揃ってベッドに潜り込む。
「寧花さん、明日何時に起きます?」
「朝食が7時半だから……」
「6時半ぐらい?」
「会場って何時から使えましたっけ」
「……朝から少しやりたいですよね」
ボソボソ話しつつ、灯りを消す。
部屋の中は静かになったけど、ときどき衣擦れの音だけがする。
目を閉じたけど、ぼんやりとキャラクターが動き出してしまった。
引っ掛かっているのはたぶん、ラストの部分だ……。

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ふくだりょうこ

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大阪出身。主に女性向け恋愛シミュレーションゲームのシナリオを書いているフリーライター。

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