Rangorieという名について
今日は私たちのブランド名についてのお話。
Rangorie = Rangoli + Lingerie
Rangorie(ランゴリー)と言う名前は、インドの伝承模様”Rangoli”(ランゴリ)と、装飾を楽しむ下着”Lingerie”(ランジェリー)を組み合わせてつくりました。
Rangoli(ランゴリ)とは
ランゴリとは、インド各地で家に幸福を呼び込むために描かれる模様のことで、床や地面をキャンバスにします。Rangoliを描くのは基本的に女性のため、女性の象徴としても捉えられています。
インドのお正月と表される、Diwali(ディワリ)の時には、各家の中庭や家の中にこのランゴリが描かれます。そしてディワリは光のお祭りのため、Diya(ディヤ)と言われるオイルランプでランゴリに光を灯します。
↑光を灯したランゴリはとても幻想的
ディワリの由来については、各地域によって異なるそうですが、私がご飯の時にママジ(滞在した家の主)から聞いたお話は、こんなお話でした。
「ヒンドゥ教の神様で、勇敢なラーマ王子は、妻である妃と共にジャングルに追放される。さらにジャングルで、魔王によって妃が誘拐されてしまう。王子は、猿の形をした神様「ハヌマーン」と一緒に魔王を倒し、妻を取り戻す。王子が妃を連れて故郷に帰還した時、2人は眩しいほどの後光に包まれていた。そこで光を灯して祝うディワリが行われるようになった。」
また、このディワリの時には、神様が家家を回るという言い伝えもあるらしく、ランゴリに、神様をご案内する道や足跡を加えたり、お供え物が置かれている家もありました。
ディワリの第一日目がヒンドゥ教の神ラクシュミーの誕生日にあたるため、ディワリはラクシュミーのお祭りとも言われる。ディワリの間、ラクシュミーは家々を回って幸福をもたらすと言われており、人々はラクシュミーを家に呼び込むため、家の中に光を灯してラクシュミーを迎え入れる。
↑神様を導く道
↑足跡がかわいらしい
ランゴリというと、カラフルな砂や色粉をイメージする方も多いかと思いますが、私の滞在した村では、白一色で描かれたものもよく見られました。色砂を使っているお宅はちょっとリッチだった印象です。白一色のランゴリもなかなか素敵だと思いませんか?
他の地域では魚や動物が多かったりと、地域によっても色々な特色があるようです。毎回描く人の好みによって変わるので、色々な模様が楽しめます。ご近所さんのアイデアを真似してみたり、最近ではネットの画像も参考にしているかもしれませんね。
みなさんフリーハンドで、こんな模様が描けてしまうのが驚きでした。
Lingerie(ランジェリー)とは
区別の仕方は色々ありますが、ただ肌を覆う目的で作られた下着や、体型を補正するファンデーションとは違い、女性本来の美しさを際立たせる、自身の長所を引き出すものを呼ぶそうです。
下着がただ隠すべきものから、女性の魅力を引き立たせる意味が理解され、ランジェリー(lingerie)という新たな下着の分野を確立させる。
(Wikipedia”下着”より引用)
Rangorie(ランゴリー)に込めた思い
以前のnoteで触れた、村で始めた女性のためのお店の名前も”momo-Rangoli”(モモランゴリ)といいます。momoは、日本の女の子の節句のお花である”桃”、Rangoliはインドの女性の象徴である”ランゴリ”です。
「”momo-Rangoli”のオーナー達が、『このお店をきっかけに人生が変わった』と言ってくれたように、人が輝く機会をもっと作りたい。」
「ランゴリのように、このブランドを通して、幸福を呼び込みたい。」
「ランジェリーのように、自分の長所を引き出し、楽しむものをつくりたい。」
そんな思いを込めて、
Rangorie (ランゴリー)
と名付けました。
みなさんに愛していただけますように。