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死ぬまで「鳥取生まれの良寛」で生きていくしかない。

時間をかけていますが、司馬遼太郎の小説『』を読み進めています。現在は中巻の途中を読んでいるところです。

この小説の上巻を読んでいるときに(具体的な文章は忘れましたが)印象に残った言葉のひとつに「私が生涯死ぬまで長岡藩の河井家の長男であることは変わらない」というものがあります。

なんだかこの感覚は(本来の意味とは違うかもしれないけれど)わかる気がするなと。

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実は昨夜から約5ヶ月ぶりに鳥取へ戻ってきているんですが、コロナで気軽に二拠点居住先を行き来することが難しくなった今、地元鳥取に拠点を置き続ける意味みたいなものを考える機会も増えました。

ブロガー(フリーランス)として活動する以上、正直どこでも仕事は出来るし、仕事を受けやすい場所に拠点を構えておく方が合理的ではあります。

現に、僕自身のフリーランス年収(ブログ以外)のうち、7〜8割は熱海経由でのお仕事だったりします。(残りは鳥取経由&オンライン経由)

それでも、例えどれだけ滞在日数が少なくなっても、やっぱり僕は鳥取拠点をゼロにすることはないんだろうなと。

その理由は、結局「死ぬまで “鳥取生まれの良寛” で生きていくしかない」と感じているから。そこは逃れようのないアイデンティティな気がします。

だからと言ってどうこうというわけではないですが、そんなことを思ったので今日は忘備録として書き残してみました。


最後に、司馬遼太郎の歴史小説『峠(上巻)』の中で素敵な言葉だとメモっていたものを引用して終わります。

「志の高さ低さによって、男子の価値が決まる。このこと、いまさらおれがいうまでもあるまい。ただおれがいわねばならぬのは、志ほど、世に溶けやすくこわれやすくくだけやすいものはないということだ。志は塩のように溶けやすい。男子の生涯の苦渋というものはその志の高さをいかにまもりぬくかというところにあり、それをまもりぬく工夫は格別なものではなく、日常茶飯の自己規律にあるという。」by 峠(上巻)|司馬遼太郎


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というわけで、今日の記事は以上です。
早速 stand.fm の更新をサボりました。明日はちゃんと更新します。

では、またあした〜!

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≫ 老いていく故郷を、愛をもって看取りたい。
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