いつも「そこにいる」の重要性。
今日は、書評の97冊目から99冊目までを一気に読破しました。
99冊目に読んだのは、12月21日発売の『ももクロ春夏秋冬ビジネス学』です。(この書評は12月29日に更新する予定)
ちょうど1年前に発売されて話題になった前作『ももクロ非常識ビジネス学』の続編であり、前回の『非常識』から一転して『季節』を切り口に、ももクロのビジネス的な側面が書かれています。
この書籍には、著者の小島和宏さんと映画監督の本広克行さんの対談も収録されているんですが、その中にこのようなやり取りがありました。引用します。
本広 ももクロの現場だと、川上さんが大事なところでキュッと締めてくれるし(笑)。メンバーの性格をわかっているから、結構キツいことを言ったなと思っても、次の日そのメンバーはもう現場に入るときから表情がキリッと変わっているわけですよ。そうか、こうやって育てるのかと。
小島 ただ怖いとか、厳しいとかじゃないんですよね。
本広 でも、そうやってどんどん成長していっているのに、それがまったく「到達点」じゃない感じがすごいんですよ。まだ行くんだなって感じが常にそこにあるし、ただのアイドルという存在に思えない。なんでだろうと思ったら、それはきっと彼女たちが「そこにいる」からですよね。辞めちゃう気がまったくしないから、いくらでも成長していくように思える。だからでしょうね、きっと。
これを読んだ瞬間に、「いつも『そこにいる』という安心感があるから、人は健全に『愛』を育み続けられるんだな」と、そんなことを感じました。
いつもそこにいる。いなくなることはきっとない。
その安心感に『愛』を感じられる好例と言えば、真っ先に『家族愛』が浮かびます。特に、親子の関係性を考えるとわかりやすいのかなと。
母親、父親、子ども。それぞれがいつもそこにいてくれるからこそ、安心してお互いを愛し続けられる。でも、どちらかが「そこにいる」を信じられなくなると、その途端に愛は崩壊してしまいます。
(もっと言えば、恋愛パートナーの関係性も説明不要で同様でしょう)
言われてみれば当たり前なことですが、相手に「自分はいつでもここにいる」と疑うことなく信じてもらえるような言動を、日々ちゃんと出来ているか。その視点を持って日常を過ごせている人は、意外と少ないんじゃないかなと思います。
かく言う僕も、実際は驚くほど出来ていません。(そして、どうしたらいいのかも、正直なところ答えはわからない)
しかし、きっとそうやって相手に対して「ここにいる」と安心感を与えようとすることこそが、愛を育むことなのかもしれないなと。
ももクロから学ぶことは本当に多いです。
アイドルのオフィシャルブックでありながら「ビジネス書」として執筆されている『ももクロ春夏秋冬ビジネス学』。ぜひ読んでみてください。
(前作の『ももクロ非常識ビジネス学』を読んで書いた下記の note もぜひ合わせて読んでみてください!)
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というわけで、今日の記事は以上です。
いよいよ明日からは100冊目として読むことを決めていた『「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版』を読み始めます。全751ページの死ぬほどぶ厚い書籍。頑張ります。
では、またあした〜!
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今日は2,200字ほどの記事を更新してます。
哲学史の遍歴がまとめられた『14歳からの哲学入門』を書評しました。
おまけ:12月25日の日記
こちらの「有料おまけコーナー」では、日々の日記をつらつらと書いてます。特に役立つ内容はありません。
単品だと100円で読めますが、290円の有料マガジンを購入いただくと12月分の全ての記事を読むことができます。月に3本以上単品購入するなら、マガジンの方がお得です。
世間のクリスマスの空気を一切感じることなく、読書に明け暮れた1日でした。
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