その街を選び取った人がいないと、街は消滅していく。

今夜は、作業BGMとして「灯台もと暮らし」のFacebookライブ配信を聴いていました。

ほぼスタートと同時に聴き始め、結局最後まで聴きながら作業をしていたんですが、その中で一度だけ作業の手がパッと止まった瞬間があったんです。

それが、タイトルにしたテーマについての話題になったタイミング。流し聴きだったので正確ではないですが、このような話をされていました。

鳥井 いろんな地域を訪れさせてもらっているんですけど、10年後20年後には「決断力も行動力もある人はみんな地方にいて、東京に住む人はみんな流されて生きている」みたいな状況が起きる気がするんですよね。で、どっちの街の方が面白いことを仕掛けそうかっていうと…。

伊佐 逆に、その街を選び取った人がいないと消滅していくんだろうなって思いますね。人口減少だ、少子高齢化だ、と呑気に言ってる場合じゃない。

この話を聴きながら「確かにそうだよな〜」と、実体験を込みで頷いてしまいました。

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僕自身、西日本を中心にヒッチハイクで面白そうな街を巡る旅をしていた時期がありました。その時に「この街は面白いことが起きてるな〜」と感じた地域には、その街を選び取った人が確実にいるんですよね。それも、1人や2人じゃない。

そして、その流れは、僕が旅をしていた2014年当時より2018年現在の方が顕著になっている実感があります。

たとえば、たまたま今日読んだこちらの記事に登場する3名も、まさに “その街を選び取った決断力も行動力もある人” の典型例じゃないかと。

>> なぜ今、30代編集者が「店づくり」に挑むのか? オンラインとオフラインの境界線に宿る価値|BAMP

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で、勘違いしてもらいたくないのが、「選び取る人」が集まる街を目指そう(選ばれる街にしよう)と努力し始めるのは、ニュアンスがちょっと異なるということです。

うまく表現をまとめられないんですが、ここで言う「選び取った人」とは、『カタログ的な一覧からほしい商品を選び取った人』ではなく『カタログがなくても欲しい商品を考えて探した人』なんだと思うんですよ。

だから、移住フェアのような移住促進施策で移住者を増やすこと、とは混同せずに捉えてほしいなと。


じゃあどうしたらいいのか。

ありきたりなことしか言えないですが、自然と吸い寄せられるように接点だけは増やしつつ、その街に住む自分から人生をしっかり選び取っていく、しかないんだろうと思います。

他人の選択をこちらがコントロールすることはできないという前提に立ち、まずはコントロールできる自分の選択を変える。そこからしか、街や社会は変わっていかない。


当たり前の結論に回帰してしまいましたが、何気ない動画配信から少し忘れかけていた初心を思い出させてもらった気分がします。

こういう偶然性のある必然を、大事にしてこれからも生きていきたいですね。


今日はこの辺で。
では、またあした〜!

おまけ:移住施策をしない街

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