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24時間テレビに思うこと

24時間テレビが終わりました。24時間テレビの是非は別として、私の職場では、24時間テレビを楽しみにしている人がたくさんいます。しかし、私は、テレビを見る習慣がないので、話題についていけません。

私は、障がいのある人が利用する事業所を経営しています。利用者の中には、24時間テレビが大好きな人がいます。毎年、公式Tシャツを買う人や、ガイドヘルパーと一緒に大手スーパーまで募金に行く人もいます。

利用者の話を聞いていると、24時間テレビの魅力は、今、人気があるアイドルやお笑いの人が集結するところにあるようです。また、エンディング曲の「サライ」も人気です。事業所で、旅行に行ったときの宴会の〆は、「サライ」が定番です。

私と24時間テレビ

24時間テレビが始まったのは、1978年、私が中学1年の時です。萩本欽一さんとピンクレディーがパーソナリティーでした。そのときは、私も見ました。初回は、寝たきりのお年寄りのために、寝たきりのまま入浴できる訪問入浴車を寄贈しようという企画でした。1970年に日本が高齢化社会に突入し、高齢化問題が社会問題として取り上げられるようになった時代のことでした。

第1回の放送で私が楽しみにしていたのは、2日目、日曜日の10時から放送された長編アニメ「100万年地球の旅 バンダーブック」でした。原作は、手塚治虫先生で、当時、日本で初の長編アニメーションだったと聞いています。

その後、1980年の放送で、バンコクのタマサート大学からアリスのライブ中継がありました。私は、深夜、ときおり画面が乱れる放送を夢中になって見ていました。その回で、ライブ中継と併せて、アリスの3人がカンボジアの難民キャンプを訪問した映像が放送されました。そこで私は、私と同じ年の子どもたちが難民として暮らさなければいけない現実を知りました。

今年の24時間テレビ

最近の24時間テレビはバラエティー性が強いという批判を耳にします。しかし、今年の企画に面白い物があると子ども教わりました。250円、募金をするとメインパーソナリティーが自宅に来て握手をしてくれるという企画です。もちろん、すべてスマホの中のできごとです。しかし、それで子どもたちが今、日本が抱える問題について少しでも関心を持ってくれたらいいなぁと思います。

いろいろな意見があります

今、事業所で給食を食べるときのテーブルに20代の女性がいます。彼女は、ジャニーズが大好きです。私は、昼どきの会話についていくために、24時間テレビの情報だけはチェックしていました。情報を見ていると、批判的な意見もたくさんあります。

今、24時間テレビで放送されていることが、日本が抱える福祉課題のすべてではありません。ほんの一部分を上手に見せています。しかしその情報をきっかけにして、次の世代の子どもたちが動き出してくれたら嬉しいです。また、私の職場には、楽しみにしている人もたくさんいます。寄付をいただきサービスが整った事業所もあります。少しづつ福祉課題を解決するすそ野が広がっています。

今年もありがとうございました。

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