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台風被害から学ぶ

台風15号は関東地方にたくさんの爪痕を残しました。他にも今年はたくさんの自然災害が発生し、まだまだ制限された生活をされている人たちがたくさんいて、心が痛みます。

今回の台風でもたくさんの反省がありました。日ごろ、防災訓練を実施しながら活かされていないことが幾つかありました。その点をまとめます。

1.大渋滞に対する対応 ①待ち合わせと連絡
今回は、主要高速道路が通行止めになり、国道や国道に出る道が大渋滞を起こしました。私たちの仕事は、利用者の送迎から始まります。送迎はグループホームやあらかじめ決められたポイントに向かいます。ホームはそれぞれ自室があり、そこで待っていることができます。しかし、ポイントで待っている利用者は待機するところがありません。また、付き添いのご家族と連絡がとれて「あとどれくらい?」と聞かれてもまったく先が読めませんでした。2時間近く待たせてしまいました。

2.大渋滞に対する対応 ②トイレや長時間の車内
グループホームの送迎は2ヵ所のホームをまわります。通常は最初に車に乗った利用者の乗車時間は40分です。特にお手洗いの心配はありません。しかし今回は、一か所だけで1時間半、車の中に居ました。渋滞にはまってしまい、どこの裏道に入っても抜けれなくなりました。また、裏道に入るとコンビニ等がなくなりトイレに困ります。さらに同性介護もできなくなります。問題は山積みです。

3.非常事態に対する認識のずれ
事業所には災害時に食べる食品が備蓄されています。今回、その食品を使って良いかどうかの判断ができませんでした。事業所の長によって、非常事態に対する認識が異なっていました。ある者は災害備蓄品はライフランがストップしたときに使うと思っていたとのことです。たしかに、今まで、どのタイミングで備蓄品を使用するか話し合ったことはありませ。当たり前だと、思っていることが、人によって異なるということを再認識しました。

今まで、防災訓練は地震を想定したものが主でした。後期、この台風の反省を活かして、台風被害を想定した訓練を増やします。ご家族と打ち合わせをして、ポイントでの待ち時間、送迎経路の確認とそこにある社会資源、さらに災害時の行動指針を見直します。

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