見出し画像

夏休み・映画の思い出

子どもたちの夏休みが始まりました。高校生の娘は、2週間しかない夏休みを満喫、いえ、それもできずに、ただ近所の公園で遊んでいます。思い出が作り辛い夏になってしまいました。

私が学生だったころの夏休みを思い出してみました。今よりも情報も娯楽も少なく、その中では映画が大きな楽しみでした。昭和40年代半ばから昭和50年代半ばの話です。

東映まんがまつり

私が小学生のころは、夏休みになると「東映まんがまつり」というのがあり、必ずお袋に連れて行ってもらいました。映画は、5本ぐらいあり、その内の1、2本が劇場用オリジナルで、残りはテレビで放送された番組をそのまま上映していました。その頃の私は、仮面ライダーやマジンガーZに夢中になっていました。

東映まんがまつりに行くと、厚紙でできたサンバイザーがもらえます。それも楽しみの一つでした。また「飛び出す イナズマン」という映画があり(もしかしたら冬休みの東映まんがまつりかもしれません)、本編の途中で、左右に赤と青のセロファン紙が貼られたメガネを目に当てると、ヒーローが飛び出してくるという仕掛けでした。そのかわり、スクリーンの色は、赤と青だけです。それでも胸がワクワクしていました。

町内会の映画会

また、当時は、町内会館で催される映画会も楽しみの一つでした。町内会館に近所の子どもたちが集まって、8mmの映画を観ます。「ジャックと豆の木」とか「機関車やえもん」を観た覚えがあります。まだ、クーラーのない時代です。それでも子供たちが会館に集まってすごしていました。まだ夏がすごしやすかった時代です。

宇宙への憧れ

小学生の終わりから中学生のころは「宇宙戦艦ヤマト」に夢中でした。特に第二作の「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」は、思い出があります。それが初めて友だち同士で観た映画です。友だちと、朝6時くらいから映画館の前に新聞紙を敷いて始まりを待っていました。

布に隠れた大人の世界

そのころ私が住んでいた神奈川県の藤沢には、映画館がいくつもありませんでした。そのため私が宇宙戦艦ヤマトを観た映画館は、夜になると成人向け映画を上映していました。その映画館の中には、成人向け映画のポスターが貼られていました。しかし昼間は、黄ばんだ布が掛かっていました。その布の隙間から、チラッと見えるの大人の世界が、多感な時期の男子には、刺激的でした。

中学生の後半から高校にかけて夢中になったのは、「スターウオーズ」です。今でも、ときどきDVDで当時の映画を観ます。40年も前に作られた映画だとは思えない、精密さに驚きます。

先日、宇宙戦艦ヤマトのDVDを買ってしまいました。今年の夏休みはどこにも行かれないので、模造紙で作ったスクリーンを使って上映しよう、そう思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?