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ポイントカードを使いこなす

今の時代、買物をすると「ポイントカードをお持ちですか?」と、聞かれます。私が「持ってない」と答えると、「お作りしましょうか?」と聞かれ、それを断ると「簡単に作れますから」とか「お得ですよ」と、すすめられます。

私は、ポイントを貯めたり、使ったりするのが苦手です。同様に、広告を見て安い物を買ったり、割引券やダイレクトメールを使ったりすることにも気がまわりません。しかし仕事では、利用者のポイントや利用者に届くダイレクトメールを使う支援しなければならず、苦労しています。

私は、障がいのある人が利用する事業所を経営しています。主な仕事は、理事長業務です。しかし、直接支援にもかかわります。その支援の中におこづかいに関する支援があります。

ダイレクトメールに割引券…

グループホームで生活をする人の多くは、休日になるとガイドヘルパーと一緒に外出をします。その外出先でポイントカードを作ったり、アンケートに答えたりします。付き添いのガイドヘルパーが住所を書いてくれます。そのため、グループホームにいろいろなダイレクトメールが届きます。

以前、グループホームを訪問をすると、利用者が「髙橋さん、〇〇(カラオケボックスの名前)から、誕生日カードが届いた、おいでって言われちゃった。行かなくちゃ。」とダイレクトメールを見せてくれました。

またある利用者は、割引券のおかげで同じお店でしか食事ができなくなってしまいました。食事をした際、「次回、お使いください」と言って、割引券をもらいました。一度、割引券をもらってしまうと、次回もそのお店に行かなければいけなくなります。そこでお店に行くと、また割引券をもらって来ます。また、行かなければいけません。その利用者は、割引券を使うため、いつも同じお店で食事をするようになりました。(他のお店の割引券を見せて、ちがうお店に誘いました)

スタンプカードの期限が切れる

先日、グループホームを訪問した際、こんどはスタンプカードのことで相談がありました。その利用者は、ガイドヘルパーと出かけた際、決まったカフェでコーヒーを飲むのが楽しみでした。またそこでスタンプを押してもらい、それを貯めていました。それがガイドヘルパーの事業所から、時間短縮と行先の制限を告げられ、そのお店に行くことができなくなってしまいました。

その利用者は、コロナでお店に行かれないことは納得できました。しかし、そのお店のスタンプの有効期限が切れることに気がつきあわてています。今まで貯めてきたスタンプカードの有効期限が10月末で切れます。

決められたゴールが大事

スタンプを貯めないと損をする、そういうことではありません。その利用者は、スタンプを最後まで押してもらう、そういうゴールを大切にします。そういうところに生きづらさが出てしまいます。しばらくは納得できない日々が続きます。

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