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映画館の思い出②_眠れなくなるほど恐怖編

noteのお題に「映画館の思い出」というのがあります。昨日は、中学生のときに女の子に誘われて映画を観に行ったら、それがホラー映画で散々な目にあったということを書きました。また、私はそれ以前にもホラー映画で辛い思いをしたことがあります。小学校、2年生のときです。今日は、私の映画館の思い出、眠れなくなるほどの恐怖編です。

1973年の秋、日本であるホラー映画が大ヒットしました。私は、何も知らぬまま、母親にその映画に連れて行かれました。母は、私が怖いものが苦手だということを知っているはずです。しかし、どうやらそのことは頭になかったようです。

お化け屋敷

ホラー映画に連れて行かれる1年ほど前のことです。親戚と一緒に横浜ドリームランド(横浜市戸塚区:2002年閉園)に行きました。1970年初めの横浜ドリームランドは、大人気の遊園地でした。私が、親戚と遊びに行った日も、そこでドリフターズの収録が行われていました。私は、そこで初めてお化け屋敷に入りました。そのときは恐怖もわからず、親戚たちにくっついて入ったのだと思います。しかし、私は、自力で出られませんでした。

当時を知る親戚によれば、私は、お化け屋敷の中で泣きだし、地面に倒れ込み大暴れをしたそうです。結局、前にも後ろにも進めず、係員に担がれて非常口から脱出したと言います。お袋は、この私を、ホラー映画に連れて行きました。

初めての洋画がホラー

当時、私は藤沢という街に住んでいました。とても便利の良い街でした。駅前にはたくさんのデパートがあり、映画館も3館ありました。おかげで、学校の長い休みは、必ず東映まんが祭りやゴジラを観に連れて行ってもらいました。

ある日、お袋から映画に行こうと誘われました。私は外国の映画と聞きワクワクして出かけました。外国の映画は、それが初めてでした。しかし、それがホラーでした。

映画は、悪魔祓いが少女にとりついた悪魔と対決する内容でした。映画の中で、少女の頭がぐるぐる回転したり、眠っているとベッドの上でバタバタ跳ね上がったり、恐ろしい場面がたくさんありました。それを観た私は、不眠症になり、学校を3日間、休みました。

不眠症で学校を休む

映画を観た日の夜、布団に入ると映画の中の少女が頭の中に出てきました。私は、自分にも悪魔がとりついたらどうしよう、そう思うと眠れなくなりました。そのころ、お袋が小料理屋を営んでいました。眠れない私は、お袋の店のカウンターに座ってウトウトし、そのまま眠るとお店の座敷に寝かされていたといいます。そんな状況で朝が起きれず、学校を休みました。

たぶん、学校を休んで3日目だったと思います。担任の先生がお見舞いに来てくれました。母も私も本当のことを言えず、ばつが悪かったことを覚えています。

また、そのころホラー映画を観た映画館の前を通らなければいけないときは、なぜか息を止めていつも走って通り過ぎていたことを覚えています。私の映画館の思い出です。

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