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仕事のこと

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2019年12月の記事一覧

仕事納めに思うこと

仕事納めに思うこと

12月27日は、日中活動の仕事納めでした。長い冬休みを前にして利用者はいろいろな表情を見せていました。

非常に不機嫌な利用者がいました。何度も何度も「髙橋くん、来週は?」「仕事ある?」と聞いてきました。その度、私が「来週は冬休みだよ」と言うと「ん~」とうなりながら怒って私のそばを離れて行きました。日中活動に来ることが楽しみなので、長い休みは退屈なのだと思います。

グループホームで生活をしている

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「こだわり」や「おせっかい」と「貢献」のちがいについて

「こだわり」や「おせっかい」と「貢献」のちがいについて

来年早々、法人の内部研修を実施します。社会福祉法人は毎年、人権研修を実施しなければいけません。今、そのテーマを考えています。ひとつ候補に考えているテーマは「こだわりやおせっかいと貢献のちがいについて」です。

私は、障がいのある人が利用する事業所を経営しています。その事業所を利用してくださっている人たちは大変貢献的です。しかし、その貢献的な行動を、「こだわり」や「おせっかい」だとして正そうとするこ

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車がないと困る人たちのこと

車がないと困る人たちのこと

2019年も終わりが近づいてきました。今年もいろいろなことがありました。その中で、私の仕事と関係することをひとつ書きます。それは高齢者ドライバーによる事故です。

今年は高齢者ドライバーによる大きな事故がありました。その後も高齢者ドライバーによる事故の報道が後を絶ちません。免許証の返納をすすめる呼びかけがされています。しかし、運転免許証がなければ生活が成り立たない人たちがいます。

以下は、私がか

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ケーキの思い出

ケーキの思い出

クリスマスですね。街ではクリスマスケーキが山積みになって売られていました。そこでどうしてクリスマスにイチゴがのったケーキを食べるのか調べてみました。すると、不二家の営業戦略だったことがわかりました。今は、いろいろなケーキ屋さんがあります。しかし、昔はケーキと言えば、不二家しかありませんでした。私も不二家にはいろいろな思い出があります。

私が経営する事業所の利用者の中にも不二家が大好きな利用者がい

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小さなことに執着しない

小さなことに執着しない

支援場面において、必要以上に執着してはいけません。たとえそれが正しいことでも押しつけていけません。

たとえば、障がいのある人がガイドヘルパーと外出をするときのことです。グループホームにガイドヘルパーが迎えに来ます。そこで支援者は、その日にかかる費用をガイドヘルパーに渡します。それとは別に1,000円を入れた財布をご本人に渡そうとしました。するとご本人が持ちたくないと態度で示しました。支援者は、自

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地域を陰で支える活動(シチズンシップ教育の実践)

地域を陰で支える活動(シチズンシップ教育の実践)

私たちが生活する街や地域を陰で支えてくれている人たちの話をします。

昨日の夜、地区社協の理事会がありました。地区社協というのは、それぞれの市にある社会福祉協議会の下部組織として住民が任意で活動する組織です。自分たちが暮らす街や地域を良くするために活動しています。

私は、地域の社会資源の一つとして参画しています。しかし、まだまだ十分な協力ができていません。障害福祉団体は、自分たちの活動ばかりに目

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良い人に巡り合えますように/お仕事相談会開催中

良い人に巡り合えますように/お仕事相談会開催中

求人広告会社のすすめで、お仕事相談会を開催しています。「面接」というと、堅苦しくなり敷居があがり応募率が下がるからお仕事相談会の方が良いと言われました。

福祉業界は慢性的な人手不足です。それぞれがいろいろな手段で人を求めています。年間契約で求人広告を出している事業所もあります。私の法人はピンポイントでいろいろな情報誌に掲載をします。それでも年間でかなりの出費です。また出費した分の成果も上がらず困

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「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

最近、『「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』という本を読みました。今日、求人応募者の面接があったので、本に書かれていることを参考にして面接をおこないました。

本には、礼節を重んじることで会社も社会も人間関係も良くなると書かれています。また、反対に無礼な人が近くにいると、無礼な人の周囲にいる人のパフォーマンスが落ちること、無礼な人の仕事の後処理に多くの時間を費やすこと、また無礼は感染し、その会

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雑談から始まる支援

雑談から始まる支援

以前、noteで、雑談ができるということはその人と仲良しでいたいということであるということを書きました。障がいのある人への支援においては、障がいのある人本人の意思を尊重した支援が基本です。しかし、ご家族の意向も大切にしなければいけません。そのご家族と関係を作っていくための手段としても雑談は欠かせません。

私が若い頃の失敗です。私が良い、絶対に必要だと思うサービスを無理にすすめて、ご家族との関係を

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お手紙を頂戴しました

お手紙を頂戴しました

先日、グループホームに入居されている方からお手紙を頂戴しました。「あとで読んでね。奥さんには内緒。」と言われながら渡されたのでドキドキしながら受け取りました。

その場を離れてから手紙を拝見すると、先日、その方のお母様が亡くられた際、私が葬儀に参列したこととその日にその方を車でお送りしたことへのお礼が書いてありました。その日の夜、グループホームに電話をして手紙のお礼を言いました。

その方には一週

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本当の「支援」は気持ちだ

本当の「支援」は気持ちだ

私の仕事は障がいのある人への支援です。支援は一方的なものではありません。私も、たくさん支援してもらっています。

利用者のひとりが電話をくれました。彼は私と同じ皮膚科に受診しています。北千住にある病院で、とても良い病院なので私が紹介をしました。その彼が通院したあとに電話をくれました。

「髙橋さん、今日、血液検査やったんだ。血液検査をやるといろいろなことがわかるんだって、髙橋さん、やってる?やった

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登壇者の発表を共同体感覚の視点でみる

登壇者の発表を共同体感覚の視点でみる

2019年12月07日、障害者週間シンポジウム「とつかで暮らす」を開催しました。当日は、冷たい雨にもかかわらず、180名ほどの人が集まってくれました。今年は町内会、民生委員、地区社協など地域の方がたくさん来てくださったことが大きな成果です。

「とつかで暮らす」では、障がいのある4名の方が登壇し、生活や活動についてお話をしてくれました。そのお話を整理すると、アドラー心理学の思想、共同体感覚で説明す

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街で暮らすということ

街で暮らすということ

2019年12月07日、障害者週間シンポジウム「とつかで暮らす」を開催しました。当日は、冷たい雨にもかかわらず、180名ほどの人が集まってくれました。今年は町内会、民生委員、地区社協など地域の方がたくさん来てくださったことが大きな成果です。

私たちが実施している「とつかで暮らす」は障がいのある人についてのイベントではなく、街で暮らす全ての人に関係するイベントです。

今年は障がいのある4名の方が

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メールは即レスポンス

メールは即レスポンス

昨今、日常業務の連絡はメールが主流となりました。メールは大変便利です。しかし気をつけたいこともあります。

私は、メールのやりとりについて自分なりのルールを作っています。それは、
 即レスポンス
 必ず返信
遅くてもその日の内に返信をします。しかし、ときどきこのルールに適応できないメールがきます。

まず、ひとつはレポートのようなメールです。メール本文に小さい文字でびっしりと情報が書き込まれていま

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