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仕事のこと

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2019年10月の記事一覧

主賓を間違えてはいけません

主賓を間違えてはいけません

障がいのある方の支援をしています。もう30年以上も経ってしまいました。何年続けていても、ついおろそかになってしまうことがあります。大事なことを忘れないためにここに書き留めます。

障害福祉サービスにおいて利用者主体は大原則です。これは何度もnoteで書いてきました。

障害福祉サービスの利用は2003年から契約になりました。それ以前は、措置という行政処分でした。契約は利用者と事業所が直接契約を結び

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スーパービジョン/支援者の恐怖を和らげる

スーパービジョン/支援者の恐怖を和らげる

障がいのある方の支援をしています。もう30年以上も経ってしまいました。何年続けていても、ついおろそかになってしまうことがあります。大事なことを忘れないためにここに書き留めます。

noteに障がいのある方への薬の支援について書いたところ、支援者の過剰な介入は、「支援者の恐怖」が元になっていることが多いのではないかというコメントをいただきました。思い当たる事例があります。

グループホームに入居され

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私は能力がある、人々は仲間だ

私は能力がある、人々は仲間だ

障がいのある方の支援をしています。もう30年以上も経ってしまいました。何年続けていても、ついおろそかになってしまうことがあります。大事なことを忘れないためにここに書き留めます。

障がいのある利用者の中にはいろいろな薬を飲んでいる人がいます。中には飲み忘れると、生命や生活に大きな支障をきたす薬もあります。たとえば、てんかんや心臓の発作を抑える薬です。薬の支援は重要な仕事です。しかし、それゆえパター

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異業種から内発的動機づけの極意を学ぶ

異業種から内発的動機づけの極意を学ぶ

同業社から学ぶことはたくさんあります。しかし、異業種の働きや仕組みの中から自分の現場に活かせるものを探し出すことも必要です。

以前、上手にサポートできず、残念な結果になってしまった事例があります。グループホーム利用者と支援者の人間関係が悪化し、利用者の言葉を受けて支援者が退職してしまいました。

利用者は60歳代の人でした。支援者は20歳代の人でした。支援者は利用者の生活習慣を改善しようとがんば

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募金活動について思うこと

募金活動について思うこと

赤い羽根共同募金に参加しました。

毎年、戸塚駅と東戸塚駅で区内の事業所の仲間が集まり声を合わせて募金のお願いをします。私は昨年から区内にある事業所の団体部会長を務めているので、開始のあいさつをしました。

赤い羽根共同募金は昭和22年に市民運動として始まり、戦後復興の一助を担いました。その後、法律に基づいて地域福祉の推進のために活用されています。集まった募金は災害支援、高齢者や障害者の支援、さら

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法人監査/静まり返った事務室

法人監査/静まり返った事務室

私の法人本部の事務室は、利用者が自由に出入りします。見学に来た人や他の福祉施設から転職して来た職員は驚きます。

一般的には事務室に利用者は入れません。私の法人では利用者だから入ってはいけないという部屋はありません。

ただし、場合によっては事務室に入れないことがあります。たとえば、現金の確認をしているときや打ち合わせをしているときです。このときは、職員でも関係する職員しか入れません。今日は法人本

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