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仕事のこと

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2019年4月の記事一覧

GWも元気に営業中!

GWも元気に営業中!

ゴールデンウイークのまんなか、社会福祉法人クローバーの日中活動とグループホームは通常営業をしています。

10連休は利用者さんやご家族だけでなく、事業所にも大きな痛手です。

利用者さんの中には、ご自身で余暇をすごすことができない方がいます。また、長い休みで生活リズムが狂ってしまう方もいます。ご家族にも10日間は長すぎて辛いです。どこかに出かけても混んでいます。人混みが苦手だったり、スムーズに動く

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正しく伝える難しさ

正しく伝える難しさ

障がいのある方の支援をしています。もう30年以上も経ってしまいました。何年続けていても、ついおろそかになってしまうことがあります。大事なことを忘れないためにここに書き留めます。

私たち支援者の仕事のひとつに、通院先で利用者さんの状態を主治医に正しく伝えるという仕事があります。正しく伝えることは当たり前です。でも難しいことです。

支援者が利用者さんの状態を伝えようとするとき、問題となるのが支援者

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相手の関心に関心を持つ

相手の関心に関心を持つ

2015年4月に開講された、アドラー心理学入門講座のテキストに走り書きをした向後先生の言葉です。当時はこの言葉がアドラー心理学の思想、共同体感覚に通ずる言葉だということもわからずメモをしていました。しかし、この言葉も私がアドラー心理学に夢中になったきっかけの一つです。

利用者さんとかかわるとき、支援者は利用者さんの行動ばかりを気にして、その行動の目的を見抜けないときがあります。

利用者さんがガ

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ちょっと待ってて…

ちょっと待ってて…

私たちは日ごろ、あたりまえに「ちょっと待ってて」という言葉を使います。

お袋の老人ホームでのことです。あるご婦人が「ちょっと、ちょっと」と支援者を呼んでいました。支援者は「ごめんね、○○さん、ちょと待っててね」と言って横を通り過ぎます。

その向かいに座っていた私のお袋が言いました。「ちょっと待っててって言って、そのまんま忘れられちゃうよ」。私が、「そんなこと言わないで」とお袋に言っても、お袋は

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支援者の話は絶対に聞かなければいけないのか

支援者の話は絶対に聞かなければいけないのか

「ちぇっ、こいつ、聞いちゃいねぇ」

話かけても応答がない利用者さんに対して、ボランティアや福祉体験で来た学生たちが、口にしていた言葉です。当時、はやっていた言葉だと思います。この言葉を聞くのがすごく嫌でした。

「きちんと話、聞きなさい!」

以前、支援者が利用者さんに向けて頻繁に言っていた言葉です。さすがに最近は言わなくなりました。でも言わないだけで、いろいろ説得をしてその場に座らせて話を聞か

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話を聴くとは

話を聴くとは

話を聴くというのは大変難しいことです。

ある利用者さんから相談がありました。グループホームの支援者が話を聴いてくれないというのです。支援者に確認をすると、夕飯の時やその後に時間を作ってじっくり話を聴くようにしています、と言うのです。しかし、ご本人はあまり話したがらないとのことでした。

そこで様子を見に行きました。

相談をしてきた利用者さんが帰ってきたとき、ホームは他の利用者さんの入浴支援でバ

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法人の入社式・始業式

法人の入社式・始業式

昨日は法人の入社式・始業式でした。私たちの法人は大きなホールを持っていないため、公のホールを借りなければいけません。今年は抽選に外れてしまい、例年より遅れての式となりました。さらに、午前中しか当選しなかったので、会食もなく大急ぎの式になってしまいました。

式には、日ごろお世話になっている地域の方や福祉関係者の中から2名を来賓としてお招きをしてお話をいただきます。今年は町内会の会長様と区内の拠点と

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投票支援 その1

投票支援 その1

今日は統一地方選挙です。

私が運営するグループホームの入居者さんの内、何人かはガイドヘルパーさんと一緒に期日前投票に行ってきました。私たちもできるだけ選挙に行っていただきたくガイドヘルパーさんの手配をします。しかし、人手不足で対応ができません。

また、投票所ではガイドヘルパーが付き添うことができません。たとえ家族であっても付き添うことができません。その場合、投票所において障がいがあると申告をす

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連絡帳は必要か

連絡帳は必要か

障がいがある成人の方が利用する事業所を運営しています。その事業所を利用する方たちは、連絡帳というものを使っています。

連絡帳は、日中活動事業所とご家族、もしくはグループホームの世話人さんとの間のやりとりに使います。毎日、双方がコメントを書きます。それを利用者さんが持ち運びます。でも私はこの連絡帳が必ず必要なのか疑問を持っています。

連絡帳は、私がこの障がい福祉サービス事業にかかわった30年前か

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「問題行動」と「目的論」

「問題行動」と「目的論」

新年度が始まり、元気の良い仲間たちの利用が始まりました。養護学校高等部を卒業されたばかりの若さとパワーにあふれた仲間たちです。

新しい利用者さんの利用が始まると、以前から利用している仲間たちにも変化があります。いろいろなかたちで強烈な自己アピールが始まります。

支援者は、どうしても新しい利用者さんの対応に追われがちです。必然的に以前からいる利用者さんの対応が減ってしまいます。

そのため、以前

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