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#15 冷え性の漢方治療

※このコラムは2023年11月に執筆したものです
季節の変化が目まぐるしくて朝晩の冷え込みが激しくなっています。これから寒い時期に向かって冷え性対策できる漢方薬をご紹介したいと思います。

中医学の立場では冷え症の原因はみんなそれぞれで、決して同じではありません。冷え症に効く漢方薬も個人差があります。より良い効果を得るために最も大事なのは体質の実証と虚証を弁別する事です。

実証タイプの方には手足が冷えると同時にストレスが多く、肩こり、頭痛、女性の生理痛(内膜症、子宮筋腫)などもよく見られます。そういった場合は加味逍遥散や桂枝茯苓丸を選んで良いでしょう。

薬膳食材においては 紅花 シナモン 陳皮 生姜 薔薇花 ニンニクなどがおすすめです。

虚証タイプの方には体を温める力が足りないため、人より寒がり手足が冷えるほかお腹、腰あたりも冷えます。頻尿、下痢、浮腫み、疲れやすいなど陽気虚弱の症状を伴います。

十全大補湯、八味地黄丸は代表的な方剤になります。場合によっては当帰芍薬散、六君子湯もよく使用されます。

薬膳食材においては山薬、羊肉、 クルミ、 生姜、 シナモン、 高麗人参、 ネギ、 ナツメ、 三温糖などがおすすめです。

どの漢方薬が自分の身体にぴったり合っていますか?是非、漢方相談を受けてから服用しましょう!
良仁堂・薬膳・漢方薬局・中医学・健康・美容 | 良仁堂 (ryoujindou.com)


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