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No.21 おれ、なんのために卓球台運んでいるんだろう…


1日0.2%の成長で起こせ!
静かなる自分革命



今日は、私の2つ目の職場
「体育課」時代に感じたことを
お伝えしたいと思います。


<きつかった…2つ目の職場>


私が26歳〜28歳のころに
3年間所属した体育課。

「体育課はどうだった?」

もし、そんなふうに聞かれたとしたら、
まっさきに浮かぶ言葉は

「きつかった…」

だと思います。


当時、すでに市役所のとなりにある
総合体育館には市の関連団体があり、
そちらもスポーツ事業を行っていたのですが、

それでもまだ体育課主催の事業も多くて、
40代の係長と主任、
学校長OBの嘱託職員がお二人、
そして20代の私というメンバーで

大きなものから小さなものまで
本当にたくさんの事業を回していました。

学校の体育館を使ったスポーツ教室、
ラグビースクールの運営支援
市民大運動会や駅伝大会、
歩け歩け大会とか、
ファミリースポーツフェアとか
とにかく一年中イベントがあり、

ラケットやボールなどの道具を倉庫から
出したり、しまったり、
イベントチラシを作ったり、
受付したり、名簿作ったり、
撮った写真を現像して封入して
参加者に送ったり、
合宿の手配して、集金して、随行して
山登って、スキー場にも行って、
看板立てては撤去して…

今なら
多くの仕事を委託に出したり、
会計年度任用職員の人と分担したり、
そうやってある程度分散しながら
やっていることですが、
当時は多くのことを職員が自分たちで
抱えながらやっていました。

だから、時間がいくらあっても足りなかった…。

連日21時過ぎまで仕事して、
土日はイベントで、
3週間くらい連続勤務が続いたりして。


いやぁ、きつかったな。


学校に卓球台を運びながら、

「おれ、なんのために卓球台運んでいるんだろう…」

なんて思ったことを、覚えています。



<欲しかったのは、「意味」>


当時は職員数が少ない割に
本当に事業が多くって、
とても新しい企画を考えるなんて
余裕がありませんでした。

とにかく、つぎつぎやってくる事業の
締め切りに追われる日々。


そうなってくるとね、
見えなくなるんですね。


事業に参加する人のことが…。


苦情はいっぱい入ってくるんです。


用具がボロくて早く取っ替えてくれ!とか、
チラシはまだか!とか、
もっと内容を工夫しろ!とか。


でも、事業に参加して喜んでいる人の
顔も、その声も、見えてこない。


そうすると、だんだんと
「この仕事、やっている意味あるのかな…」
なんて思考回路になってくるんです。

一つ一つの仕事を頑張ることは、
嫌じゃなかったと思います。
というより、
仕事なんだからちゃんとやらなきゃって
そう思ってやっていました。

でも、一番きつかったのは、
「この仕事を頑張る意味」が
見えなくなってしまっていたことだったと、
そう思います。

よく、
「若い頃の苦労は買ってでもしろ」
なんて言われたりもしますが、

「大変だけど、この仕事には
頑張るだけの意味がある」

そう思えないと、
なかなか厳しいですね。

ふんばりが効かなくなってきます。


もしかしたら、
ときどき飲みに連れて行ってくれた
となりの課の先輩などは、
私に大事なことを
伝えてくれていたのかもしれません。

それを聞けるだけの
心の余裕が私になかったのかもしれません。


いずれにしても、
仕事に意味を感じられるかどうかって
本人の頑張りにも、
その先の成長にも、
そして仕事の質にも、
大きく影響を与えるものだなと、
私はこのときに強く感じました。



<仕事の意味を伝えられる人になろう>


3年間の体育課生活を経験し、
私が一番学んだことが、

仕事の意味を伝えられる人に
なることって大事だ

でした。


自治体の仕事って、本来なら
どこを切り取っても
「人のためになる」仕事であるはずです。

でも、その意味を
感じられなくなってしまって、
業務の負担ばかりが
覆いかぶさってしまったら、

頑張りが効かなくなってしまう。

そんな理由で心身の体調を
崩してしまう職員が出てしまうのは、
本当にもったいないし、
悲しいことです。


だから、自分に後輩ができたら、
意味を伝えられる人になろう。

そう、強く思いました。


仕事に意味を感じられれば、
前向きになれるし、
頑張りも効くし、
気づきも増えて、
質もよくなっていく。

そう、思います。


でも、意味が理解できないと、

やらされ仕事になり、
負担の気持ちばかりが強くなり、
余計に苦情が大きくなって、
場合によっては耐えられなくなる。

なんてことが起きてきてしまいます。


同じことをしていても、
意味を感じられるかどうかで
向かう方向が全く変わってしまう。

だったら、意味を感じられる方向に
みんなで向かいたい。

そう思いながら、
過ごすようになりました。

だって、
そのほうが楽しくなりますもんね、仕事。




こちらの投稿は、主に自治体職員向けにその成長を支援する内容となっており、継続して読むことで、思考力、判断力、実行力の向上に役立ちます。

1ヶ月で関心のアンテナが立つようになり、
3ヶ月で思考の解像度が上がる。
6ヶ月で視野の深さと広さのレベルが上がり、
1年で判断力、実行力に格段の違いが出るようになる。
まちづくりを担う力をつけていきましょう。

こちらのマガジンにまとまっています。
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