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神山伸一さんインタビュー vol.4


小平市の神山さんへのインタビュー。
いよいよ最終回となりました。

この回では、
神山さんも関わっている自主研究グループの
K-upのこと。
そして、
今の公務員に求められていること、
そのあたりをうかがいました。

経験豊富な神山さんだから
感じていること。

いいお話が聞けましたよ。


第1回は→こちら
第2回は→こちら
第3回は→こちら


いろり

小平ふるさと村にある"いろり”
行ってみたくなりますね。



Vol.4 違うもの同士がくっつく。そこから生まれる。


<自主研K-upの活動、そして今公務員に求められているもの>


齋藤
ここまでで、
実践の中で積み上げてこられた話を
たくさんうかがいました。
いやぁ、おもしろかったです。

神山
そう?
そうだといいけど。

齋藤
はい、まちがいなく。(笑)

そろそろ終わりも近くなってきましたので、
ここで、ずばりうかがいます。
これからの公務員に必要なこと、
求められているものって、
なんだと思いますか?


神山
あぁ。
そうだね。

僕はね、
つなぐ力だと思っていて。

齋藤
つなぐ力…

神山
そう、つなぐ力
片方が公務員で、
もう片方は別の人たち、なんだけど。

齋藤
自分たちと他の人たちを
つなぐってことなんですね。

神山
そう。
だから、つながる片方の主体として、
自分たち自身も力をつけないと
いけないんだけどね。

齋藤
なるほど。

神山
自分たちのできないところを、
他の人とつながることで
やれるようにしていく。

そのために、
新しいつながりをつくっていく。

シュンペーターが言うところの
イノベーションってあるでしょ。

齋藤
はい。

神山
公務員と公務員がつながっても、
シュンペーターの言うところの新結合には
ならなくって。
新しくつながることが必要なんだよね。

水と水がつながっても
水にしかならないけれど、
違うものと違うものが結びつくから、
そこにエネルギーが生まれてくる。

そのエネルギーを生み出すための
コーディネーターになるのが公務員の
役割なんだと思うんだよね。

齋藤
おぉ、なんかかっこいいです。


神山
つなぎ、つながれる。
結びつけ合うっていう力を身につけていくのが、
これからの自治体職員なんだと思うんだ。

齋藤
神山さんの実践の話をうかがったあとだから、
なおさら説得力あります。

神山
そのために自分たちという主体と、
相手側の主体のことを
よく知らないといけないし、
アンテナを高く、広く立てないといけないし、

それだけ自分たちのレベルを上げていかないと
ならないのだけれど。

齋藤
すごく納得感があります。

でも、敢えて聞くんですが、
外の人とつながるのって、
ちょっと怖さがありますよね。
外に行くと、「正解」を求められることって
多いじゃないですか
「市役所としてどう考えるんだ!」って。

だから、
外に行くときに構えちゃうことって
多いと思うんですよ、実際。

そこを乗り越えて、
何かつながることのコツってありますか?


神山
カウンターのあっちとこっちで
相対するよりも前に、
先にいろんな市民とゆるやかに
つながっておくっていうことが
大事だと思っているんだよね。

そういう意味で、K-upなんかも、
職員だけに限定していなくって。

コンスタントに30人くらい来るんだけど、
5〜10人くらいは
いつも市民が混ざっているんだよね。

齋藤
K-upって、
小平市職員の自主研究グループですね。

神山
そうそう、
自主研究グループ。

市民とか、他の自治体の職員なんかも
来てもらえるように
開放してやっているんだよね。

そういったところでね、
市民の人たちとフラットに対話する機会を
あらかじめ持てたりすると、
職員も、市民の人たちが
全然怖くないんだって
いうことがわかるし、
市民の人たちも、
ああ職員の人たちもこうやって
勉強しているのねっていうことを
わかってくれる。

そこでお互いの垣根が
下がってくるんだよね。
そういう機会をオフの場でやっているんだ。


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K-upの活動風景


齋藤
オフの場って、いいですね。

神山
うん。
仕事以外の時間を使うことになるけどね。
いいと思うよ。

齋藤
もう少しK-upのことを
教えてもらってもいいですか?


神山
K-upはね、今4人幹事がいるんだけど、
他のメンバーが立ち上げたいって
僕のところに相談に来たんだよね。

齋藤
あぁ、そこからはじまったんですね。

神山
そう。
ジャーナリスト楽校とかやってたからね。
その経験を教えてほしいって。

齋藤
あ、つながりました。

神山
それで、
ぜひ一緒にって言ってくれて。
それで始めたんだよね。

齋藤
いつごろからですか?


神山
平成28年の夏からスタートしたんだよね。

年4〜6回の開催にして、
幹事の4人が年1〜2回ずつ
担当することにした。
そのくらいならあまり負荷がかからないし、
担当のときは自分の呼びたい人を呼ぶって
そういうやり方にして。

齋藤
幹事が楽しめるように。

神山
そうそう。
そうしないと続かないからね。

齋藤
はじめから続けることを
視野に入れていたんですね。

神山
やるなら3年は続けようぜって
言って始めたんだ。
無事に3年を超えたね。

齋藤
まだ続きそうですね。

神山
そうだね。
幹事それぞれが全然違う分野で
仕事しているから、
呼びたい人もかぶらなくって。
広報とか、
ファシリティマネジメントとか…。

小平の職員のスキルを
アップしようってことで
K-upって名前でやっているんだけど、
幹事が一番勉強になっているところが
あるのかもね。

当日の進行だって、
今ではみんなしっかり
回せるようになってきたし。

毎回30人前後は集まっているよ。

齋藤
はぁ、すごい。
普段の仕事ってそれなりに大変だし、
職場の仕事だけでいっぱいいっぱいだったり
しちゃうときもあると思うんです。

でも、そこをちょっと超えて、
頑張って動いてみると、
得られるものがたくさんある。

きっとそういうことなんですね

神山
そのきっかけにK-upがなってくれたら
嬉しいなと思って。

ちょっと頑張って顔出してみて、
普段触れない人とつながってみたりして。

他の自治体の職員も来てくれているから、
そことつながることも学びになるしね。


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齋藤
なるほど。
神山さんの活動には
常につながりとひろがりが
あるような気がします。

今日はいろいろとありがとうございました。


神山
いやいや、
少しは役に立つ話になっていれば
いいんだけど。

齋藤
いや、それはもう。

ブルーベリーあり、
日本一の丸型ポストあり、
吹奏楽あり、

ジャーナリスト楽校あり、
K-upあり。

それら全ての成り立ちに
神山さんがいるんですもんね。

そして、大切な
つなぐ力

参考になりました。


神山
そう、
それならいいけれど。


齋藤
4月から環境部門に異動されて、
すぐに交代勤務が始まって、
なかなか思うような動きが
取れないかと思いますが、
神山さんらしく、
これからもご活躍ください。

神山
ありがとう。


1_ラジオ放送

神山さんがナビゲートをしている
「ほくほくラジオ」
毎月第2金曜午後8時から
エフエムひがしくるめ 85.4MHzにて、
絶賛放送中です。
ぜひお聴きください。
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神山さんへのインタビュー
いかがだったでしょうか。

自治体の仕事も
奥が深いですね。

全国にいる自治体職員が、
それぞれに想いを抱き、
行政という仕事に取り組んでいます。

そこには有名とか無名とか関係なくて、
一人ひとりにストーリーがあります。

これからもいろんな職員に出会って、
その魅力を伝えていきたいと思っています。


お読みいただき、
ありがとうございました。

4_ほっぴー

神山さんのFacebookに
登場回数の多いホッピー。
また飲みに行けるようになるといいですね。



こちらの投稿は、主に自治体職員向けにその成長を支援する内容となっており、
継続して読むことで、思考力、判断力、実行力の向上に役立ちます。

1ヶ月で関心のアンテナが立つようになり、
3ヶ月で思考の解像度が上がる。
6ヶ月で視野の深さと広さのレベルが上がり、
1年で判断力、実行力に格段の違いが出るようになる。
まちづくりを担う力をつけていきましょう。

こちらのマガジンにまとまっています。
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