「桃源郷通行許可証」に行ってきた〜自由なテーマに発見と想像がたくさん〜
タイトルの展覧会を見に,埼玉県立近代美術館に行ってきました.
もう,このコンセプト文がまずグッときますね.芸術作品は桃源郷への通行許可証…この表現を考えた方はすごいなあと思います.
早速ですが,一番見応えがあったのは,こちらの大きな作品,松井智恵さんの「青蓮丸,西へ」です.壁を2面使った迫力のある展示でした.
全体の美しさを楽しんだ後で,細かく観ていくと,桃源郷を思わせる細かな描写が散りばめられていて,あっちこっちと目をやりながら5分くらいかけて鑑賞しました.
桃源郷って,少なくとも日本人にとってはなんとなくイメージできて,でも厳密に何が描かれていないと…っていうことも無いので,適度に想像力を働らかせつつ自由に鑑賞できて,すごくいい題材だなと思いました.
(これって,欧米人が宗教画を見るときの感覚と近いのかな…と思ったり)
そのほか,常設展(MOMASコレクション展)も含め,印象的だった作品の写真です.
・文谷有佳里さんの「drawing」作品群
・ポール・デルヴォーの「森」
秋岡美帆さんの「ゆれるかげ」
・マルク・シャガールの「白い裸婦」
・斎藤豊作さんの「残れる光」
・クロード・モネの「ジヴェルニーの積みわら」
展覧会のタイトルだけだと,なかなか展示内容が想像できず,観に行くのに若干不安もありましたが,とても満足できました.
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