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フォトグラファーの新しい営業ツール"Unsplash"の活用方法を考える

営業ツールとしてinstagramやtwitterなどのSNSへ写真投稿をしているフォトグラファーはたくさんいると思います。ストックフォトサイトへ投稿している人もいるでしょう。今回は数あるストックフォトサイトの中から僕が3年ほど利用しているUnsplahの営業ツールとしての活用方法を考えていきます。

Unsplashの特徴

Unsplashの最大の特徴は、1.使用料なし2.クレジット表記なし3.クレジット表記なし、4.改変可です。ただし他のストックフォトサイトへ転載することは禁止されています。商用利用可能でユーザー側が使用しやすい内容となっています。ただし他のストックフォトサイトへ転載することは禁止されています。そしてなんと言っても5.クオリティの高いお洒落な写真が多いです。22万人のフォトグラファー が投稿した240万枚を超える写真が無料で使用できるので、ブロガーやwebデザイナーに人気なのです。

Unsplashに写真をアップするメリットとデメリット

フォトグラファーがUnsplashに写真をアップするメリットはなんと言っても世界中の人に写真を見てもらえるだけではなく、様々な媒体で使ってもらえて露出が増えることです。
12月16日時点で月間ビュー数が190億で、1秒あたり7,447枚の写真が見られ1億枚以上がダウンロードされている様です。

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さらに投稿された写真の中から特に良い写真は、Unsplashのエディターによって選ばれwebサイトのトップページのEditorial feedに随時掲載してもらえるので、より多くの人に見てもらえることになりますので、instagramやtwitterの様にフォロワーの数を気にする必要は全くありません。フォロワーの数ではなく写真としてしっかりと評価してもらえるので、Editorial feedに選ばれるかどうかをひとつの指標にするのも良いと思います。

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Editorial feedに選ばれるとメールで通知がきます

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これまでの写真のビュー数とダウンロード数を調べたところ、やはりEditorial feedに選ばれた写真がビュー数、ダウンロード数ともに多い傾向にあり、これまで93枚の写真を投稿した中で78枚がEditorial feed に選ばれていました。ダウンロード数が多いことは"欲しい"と思ってくれた人が多いことなので、instagramやtwiterのlike数が多いことよりも喜びが大きいです。

クレジット表記の必要はありませんが、きちんと表記してくれる人もいるのでgoogleの画像検索で自分の名前で検索すると、Unsplashに投稿した写真が多く表示されるのでそこでどんな媒体に使われているのか確認することができますし、プリフィールページではUnsplashと提携しているどのサービスでよく利用されているかも確認することができます。

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2017年の12月からの3年間で約1億7千万ビュー、約110万ダウンロードされており、どちらも上位500人に入っていました。投稿数が100枚もない中でこの数字はかなり良いのではないでしょうか?

デメリットについても触れておきましょう。改変可で商用利用も可能なので、改変されて作られた製品が承諾なしに作られてしまうことです。良心的な企業やデザイナーはメールで使用しても良いか確認のメールをくれることもあります。どうしてもオリジナルの写真をそのまま使って欲しい人にはUnsplashはオススメしません。

Unsplash経由で仕事はあるのか?

一番気になるのがUnsplashに投稿することで仕事があるのかどうかでしょう。結論としてはあります。僕の場合は、CDアルバムジャケットでの使用や雑誌への写真掲載、プリント用のデータ販売の依頼がunsplashのDMでありました。また、プロフィールにwebサイトのURLやinstagramのアカウントも記載しているのでunsplashで存在を知ってwebサイトやinstagramを見て仕事のメールをくれたというものもあるでしょう。
webサイトやSNSと合わせたひとつの引き込み口と考えて活用するのが良いでしょう。営業する際もダウンロード数とビュー数が多ければクライアントへの説得力もますのではないでしょうか?

また、毎年フォトアワードが開催されているので、そこで大賞もしくは入賞すれば1つの実績となるのでしょう。
僕は2018年のストリートフォト部門で大賞、インテリア&建築部門で入賞することができました。

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今後の活用方法

Unsplashは現在企業との提携を進めており、企業の商品写真を撮影しそれを検索結果に表示させようとしています。スマホやPCメーカーであれば「smartphone new」「PC new」と検索した時に自社商品が表示されるのです。Unsplashの目的は広めることで無料の写真をブログやプレゼンに使用することになるので自ずと露出が増えさりげない広告になるという仕組みです。これまでいくつかのキャンペーンが行われそのおよそ半数でブランドはUnsplashのフォトグラファーに仕事を発注している様で、今後も増えそうです。


日本の企業や地方自治体もこの仕組みを活用してコロナ後のインバウンド需要に備えるのどうでしょうか?質の高い写真をunsplahに投稿しておけば、ブログやweb記事で紹介される場合も自分たちで用意しておいた写真によってその土地の魅力が最大限伝わるのではないでしょうか?

最近投稿していませんでしたが、コロナ後のインバウンド需要を見据えて東京の写真をアップしていけば仕事につながる可能性もあると思い、営業ツールとして投稿を再開しましたのでぜひご覧ください!






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