人間ドック(経鼻胃カメラ)

1月17日金曜日、晴れ

朝も早く8時から立川北口検診センターにて人間ドックの受診。胃カメラのために前日は9時までに食事を済ませること、就寝までに150ミリくらいの水分は取ってもよいこと、しかし起きてからは何も口にしてはならないこと。そのような制限が課せられていた。

ダメだよって言われると辛い。水分の禁止が地味に辛い。

分倍河原で南武線に乗り換える。驚いたのは平日の出勤時間だというのに(座れはしないけれど)空間に余裕があること。新宿に向かう京王線とは段違いだ。(でも20年前、同じ南武線で武蔵小杉方面に向かうときのラッシュはすごかったな。方角の問題かもしれない)

受け付けを済ませ採血。この後ロッカーに案内され検査着に着替える。

エコー。ぼてりと落とされるゼリーは最初「熱い!」とびっくりするくらいだけれど素早く冷え、内臓を探るようにこねくりまわされる間に冷たいなあ……となる。「吸ってー、吐いてー、止めて」繰り返すこと数回。

視力と血圧測定。視力、とくに近い側が恐ろしく悪くなっていた。たしか0.5とかそんな数字。まずい。老眼……だろうか。続けて眼圧測定。
身長体重腹囲。なぜか身長が去年より0.3センチ縮んで176センチを切っている。そして逆に体重と腹囲が3程度増えている。辛い。
聴覚、内科、胸部X線撮像。

そして経鼻胃カメラ。紙コップの底にほんの少し注がれた消泡剤を飲み、鼻に麻酔薬を3回に分けて注入される。そして診察台へ。左を下にして横向きに寝そべり上を見上げるように指示される。麻酔で嚥下できなくなっているので唾を飲み込まないようにと念押しされる。垂れ流すように、と。
ゼリーをたっぷり垂らしたチューブを鼻に入れられ、さらに麻酔薬を追加。入れ替わりにカメラのチューブの挿入開始。鼻の奥をひっかかれる感覚がむず痒く痛い。もう少し上を向くように言われる。はい、喉まで来ました。唾を飲み込む感じで一回だけ喉を動かしてください、はい! カメラ、喉を通過。看護師さんがゼリーを垂らし続けるチューブを、先生がどんどん押し込んでいく。
はい、胃につきましたよ。撮影のために空気を入れますからね。(ほほう、そんな機能、ついてたんだ……)
げっぷをしないよう我慢してくださいね。
お腹が内側から膨らまされている感覚がある。ううう。中からせりあがってくるようなげっぷを……意識しないよう押し殺す。
先生がチューブを捻ったりねじったり押したり引いたりして踊っている。なんかすごいことが僕の胃のなかで起こっているんだろうなあ……と、他人ごととして考える。
はい、終わりました。抜きますからねー。
ずるずるずるずる。長い。長いチューブがひきずりだされていく。こんなものが入っていたんだ……とか考えると気持ち悪いのでとにかく意識を殺す。

実際には5分程度、長くても10分くらいで終わっているはずなんだけれど、とにかく長い時間がすぎたように感じる。

唾は飲み込まないでくださいね。これに吐き出してくださいと、ティッシュを渡される。鼻はゆっくり優しくかんでください、とも。
胃の入り口に炎症があるものの、胃も十二指腸も年の割にきれいだと撮影したばかりの写真を見せられながら太鼓判を押される。説明を聞いている間、口の中にあふれてくる唾を飲み込まないようにするので気もそぞろ。

あと15分ほど、麻酔が切れるまでは唾を吐き出し続けるようにとビニール袋とティッシュを渡され、更衣室で着替えて受け付けに戻るよう案内される。受け付けでも口にたまる唾が気になって仕方ない。しばらく待って検査の総合結果を聞く。(例によって)γGTPの値やLDLの値が悪い。ただし今回は再検査を要するような数字はなく一安心。

* * *

聖蹟桜ヶ丘で途中下車。本屋で『不滅のあなたへ』と『One Piece』の新刊がそれぞれ出ていることを確認。マクドナルドで腹ごしらえ。会社用にドリップコーヒーを買い帰宅。

まだ小腹が空いている気がしたのでオリーブオイルで唐辛子とニンニクをじんわり熱して香りを移し茹でたスパゲッティに絡めて食べる。うまい。

* * *

夕飯は誕生日のお祝いにと、妻がステーキ丼を作ってくれた。おいしい。

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