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最愛の彼女との730日。

俺には人生を変えてくれたパートナーがいる。
もう付き合って3年目を迎えた。
そのうちの2年以上は同棲をしていて、今は訳あって俺は実家に戻ってきている。

彼女との出会いは職場だった。とうか会社の最終面接だった。
ガチャっとドアを開けて、

「初めまして〇〇です」
「初めましてリッキーです」

が最初に交わした言葉だ。

日時は7月24日。次の日、俺の25歳になるところだった。

25歳で出会って、記念日が25日で、俺の誕生日が25日。

25という数字にはなんだか不思議な縁を感じてしまう。

俺は彼女と出会って劇的に人生が変わった。
そして、今の会社に採用してもらって本当に良かったと思っている。

遡れば前職の時の合同面接会で今の会社に出会い、療育というものに全く興味はなかったけど、給料が高かったので応募した。まあ、のちに全然違う内容で契約することになるんだけど。

その当時7個上の彼女と別れて俺は傷心していた。そんな中で出会ったのが彼女だった。

前に話で聞いたことがあるんだけど、

自分にとって衝撃的な悲しいことがあると、その先に運命の出会いが待っている。

そんなスピリチュアルな話があったのを思い出した。

俺にとってはそれが「別れ」だったのかもしれない。

彼女を初めてみたときのことを今でも鮮明に覚えている。だけどその時にビビット運命を感じたかというと、そうでもない。そもそも最終面接に来ているわけだし、そんなこと思う余裕もなかった。

だけど今になって思えば、彼女から「暖かいなにか」を感じていたように思う。

それから何ヶ月か経ち、ひょんなことで連絡を取ることになる。それはとても業務的な連絡。そっけないものになるはずだった。が、俺はそこで終わらせなかった。

上司だというのに、他愛もない話をダラダラと送っていた。普通に考えてそんなやついない。ましてやうんと年上の上司に。

このことを彼女に話した時、

「どんな距離感でこの人は話をしているんだろう」

そう思ったそうだ。要は困惑させていたんだよね。病気の特性なのか、そういうことって俺には理解できないから、普通の友達みたいに接してしまってた。もう一度いう、上司なのに、だ。

でも、好きかどうかわからないのに、彼女に吸い寄せられていく感覚はあったように思う。自分からぐいぐいアプローチした。というのも、デートに誘うだとか、そういうんではなくて、ただただ普通の会話を喋り続けていた。

彼女もそれに対して嫌な様子もなく、部下ではなくて1人間として接してくれた。それが嬉しかったのも覚えている。

数日間やりとりのラリーが続いた。

だがしかし、次の日起き抜けに携帯をみると、いつもあった返信がなかった。

「既読」も文字がやりとりの終わりを物語っていた。

だけど俺は、悲しみの意味を込めて泣き顔のスタンプを送った。すると秒速で返事が返ってきた。注目を引いたわけではなかったのだが、

「どうしたの?何かあったの?」そう返ってきた。

俺は正直に、返事がなかったのが寂しかった、と伝えた。彼女は笑っていた。

そこから、またラリーが続いた。その時点で彼女も俺に気を許してくれたんだろう。

それから後日、俺は行きつけのライブハウスに行っていた。アコースティックナンバーが披露されるライブだった。曲に浸りつつも、彼女からの返事をチラチラと気にしていた。それはなぜか。返事が長い時間こなかったからだ。

ライブの終盤に向かっていく頃、やっと返事があった。

私用ではなく、仕事で返事が遅れただけだった、と連絡があった。

その日、ライブがお開きになったのは22時ごろ。いい余韻に浸っていたので、誰かと話したかった。というか、彼女と話したかった。

思い立ったらすぐ行動派なので、

「〇〇さんの声が聞きたいです。夜電話できませんか?」

そう送った。

「帰るのがこれからになるから23時すぎてもいいなら、、」

もちろん俺は快諾した。その日の帰りラーメンを食べて帰ったのも、鮮明に覚えている。

俺が声を聞きたい、と言った時

「キュンとするかと思ったわ(笑)」

そんなことを言いながら、文面で笑っていた。

お互いに帰宅し、電話をすることになった。携帯を通じてお互いの声を聞くのはもちろん初めて。声を聞いて思ったのは、

「プライベートな感じがする」

そんなことを思った。漠然としているけど、そう思った。彼女の声はとても可愛かった。夜中まで夜通しで会話をした。おそらく5時間くらいは。よんな時間もあっという間で、心地よい時間だけが颯爽と過ぎていくように感じた。

そしてその日、俺は言った。

「じゃあこの日を記念日にしよう」

付き合ってくださいとは言わなかったが、これが俺の精一杯の告白だった。

デートを一回もしたことがない、そんな付き合いの始まり方だった。

第二章へ続く。

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Hyorieの語源はアナグラム。人生前のめりで生きてます。文字を書く人です。精神障害(ADHD、双極性障害、自律神経失調症)当事者。現在は児童発達支援事業所で勤務しています。
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