2020年 ラ・リーガ第24節     バルセロナVSヘタフェ

スターティングメンバー

バルセロナVSヘタフェ

バルセロナは4-3-3、一方のヘタフェは4-4-2でスタート。この配置から読み取れる情報としては、バルセロナはヘタフェよりも中盤の人数が1枚多く、かつ、ブスケツをフリーにさせるのは危険であるため、中盤のデヨングもしくはアルトゥールが空くタイミングが多くなり、ゾーン2から3への前進が容易になるのではないかということが読み取れる。

試合結果

バルセロナ:ヘタフェ 2:1

バルセロナが2点先行したが、終盤に1点返され、ギリギリ逃げ切ったというような内容になった。

バルセロナのゾーン1から2への前進

バルセロナVSヘタフェ 2

①ブスケツに前を向いてフリーでボールを持たれると危険であるため、中盤の2枚のうち1枚がチェック。

②元々マークについていた中盤がブスケツをチェックしに行ったのでアルトゥールはフリー。

③ヘタフェのSHはアルバを見るのかアルトゥールを見るのかが曖昧であった。

このようにヘタフェは前半の途中くらいまではヘタフェは4-4-2で守ることを遵守し、空いたアルトゥールのところからことごとくバルセロナに前進を許していた。

前半途中からのヘタフェの守備変更

バルセロナVSヘタフェ ③

中盤が1枚足りない現象を解消するためにヘタフェはSBを中盤の位置まで押し上げるという作戦をとってきた。今まではバックラインに1枚余分に残していたが、それではプレスがかからず、前でボールを奪えず、ズルズルと前進を許してしまうために、個々の能力で劣ることも考慮し、泣く泣くこの作戦に変えてきたのではないかと思う。

バルセロナVSヘタフェ ④

ヘタフェはSBを中盤の位置まで上げることでオールコートでマンツーマンDFに切り替えてきた。

バルセロナVSヘタフェ ⑤

一方の対応された側のバルセロナであるが、数的同数ではゾーンの前進は厳しいと判断したためブスケツが横にずれてできたスペースにもう1枚の中盤を落とし数的同数を解消しようとした。しかし、テア・シュテーゲンからロングボールを放り込まれたときのセカンドボールを拾う人数が少なくなることを恐れてか、落ちていった中盤には付いていかない。→結局数的有利を作られて運ばれる。

ゾーン3でのバルセロナの崩し

ヘタフェはゾーン3にまで進入されると中央はCB2枚で固めて、ハーフスペースはSBが、大外のスペースはSHを落とすことによって6-3-1のような形で守っていた。完全に引いてバックラインに6枚敷かれている相手に対してバルセロナは何度もチャンスを演出することができていた。

その理由として考えられるのは「斜めのパスの多用」である。

バルセロナVSヘタフェ ⑥

このシーンを作り出すことでチャンスシーンを作り出し、得点に繋げていた。

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