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キャンプにおける刃物事情 ~焚き火の勧め 刃物編~

これは「40代男性が well-being (良好な状態)になるためにアウトドアで遊ぶうんちく」について書かれた雑記です。

3回目の焚き火コラム。
今回はリクエストにお応えして刃物について書いてみます。「焚き火」に限定すると寂しいので今回はキャンプ全般について取り扱っていきます。なお初心者向けなので悪しからず!

※言うまでもないですが刃物はとっても危険です。ときに大きな怪我や命にかかわる事態になりかねません。取り扱いには重々注意してください。

ナイフ

刃物の主役ナイフ。
各位こだわりがあり過ぎて宗教戦争が起きそうなくらいですので、あくまでも「私の宗旨」として参考程度に読んでください。

現状、モーラナイフ一択です。
異論は認めます。
なにせ「激安」「丈夫」「切れ味が良い」という3拍子揃ってかつアウトドア大国スウェーデン製という安心感。料理からブッシュクラフトまでこれ1本でOK。焚き火コラム的にはバトニング(ナイフの背を叩いて薪割りなどをする手法)もできる「ヘビィデューティー」か「カーボン」もお勧めですね。

カーボンはさびるのでメンテナンスできる人向け。ただ切れ味はピカイチで狩猟生活者も愛用するほどです。
とは言えバトニングを常用すると寿命が短いと思います。そこでナイフ1本で薪割りもこなしたい人にはフルタング(ブレードからハンドルの後ろまで1本構造で折れにくい)モデルがお勧め。

モーラナイフは包丁としても優秀なのですが、細かい作業はペティナイフのような小刀が欲しいところ。

オピネルの #7 ~ #9 あたりが定番です。この #数字は刃渡りのセンチ値だと思ってもらっていいです。モーラナイフも10センチちょっとで包丁としては小さいので、私はサイズ差がでるように小さな #7 を愛用しています。こちらも錆びにくいステンレスがお勧め

実用だけでなくロマンとしてのナイフでしたら Helle が欲しいですね!芸人のヒロシさん愛用モデルは高騰してるので、小ぶりな奴がいいと思います。

キャンプなどでは、予め食材は自宅で下ごしらえして、最小限の調理で仕上げるのが基本。ですので出刃包丁などの大物で無加工の食材をザクザク切るような刃物は不要と考えています。

斧・鉈

さて焚き火コラムとしては期待も大きい項目。
しかしド定番でいきましょう。

ド定番であるということは理由があるってことです。ズバリ「安い」「カッコいい」「スウェーデン製」です。ナイフといい北欧の回し者のような紹介ですみません。ハスクバーナにはサイズと刃の違いでいろいろバリエーションがあります。火付け用のフェザースティックを工作もしたいなら刃の鋭い上のモデル。ひたすらパッカーンと力強くいくなら薪割用で。

このタイプは刃の厚みが極端で、薪に食い込むほど割く力を発揮します。しかし全体に異常に高いですね?感染症の影響で輸入が滞り高騰してるのかも。ハルタホースと価格の逆転が起きてますね。でしたら作りが丁寧といわれるこちらもよさそう。

またルックスを無視して機能重視で行くならフィスカースがダントツに良いそうです。

さて日本には鉈(なた)という素晴らしい文化がありますが、あまり詳しくないのでさらっとご紹介。ただ日本人がアックスに憧れるように海外では鉈が人気だそうです。

薪割り用とですと先端にリーゼントのようにとがった「エビ」がついているやつがいいそうです。割った勢いで地面や石などに刃が当たって刃こぼれするのを防いでくれます。

なお薪割りは土の上でやると、ひたすらめり込んで割れないので台があった方がいいです。例えばこんなやつ。

ちなみに斧も鉈も、漫画で見るような大きく振りかぶったフォームですと自分の足を失うことになります。薪に刃をめり込ませ、コンコンコンと薪割り台に叩きつけるようにして割りましょう。これ重要です。

マルチツール

ナイフにヴィクトリノックスがない!と思ったあなた。こちらでご紹介しますよ!

アウトドアにはのこぎり付きのフィールドマスターがいいと思いますが、アックスや鉈があるなら不要かも。もっと軽いシリーズの方がいいかも知れません。

ヴィクトリノックスはナイフの切れ味もいいのですが、私は一番使えるのは「ハサミ」だと思っています。むしろヴィクトリノックスのハサミのない人生は考えられません。外出先で幼児の食事を切り分けたり、急に爪切りが必要になった時など、ナイフをだすとギョっとされますがハサミなら大体受入れてくれます。アウトドアでもハサミは大活躍しますよ。
マルチツールはハサミ付きを是非!(ここはプライヤー派と意見が分かれるところ)

おわりに

正直に言うと私は斧は持っていません。
キャンプ場で売ってる薪はそのままで十分割れてますので、あまり必要を感じてないのです(少量必要なときはモーラナイフでバトニング)。でもこうやって紹介すると欲しくなりますね!斧!現代日本人にはまず用のないアイテムってところがそそります。

なおキャンプ場にもっていくのではなく、自宅で薪ストーブなどに利用する場合はキンドリングクラッカーがいいですね。斧や鉈でマッチョに割るより効率もいいし安全です。私も借りて使いましたが楽に作業ができますよ。

刃物で大切なことは「切れ味がいい」ものを選ぶこと。切れ味を保つために研いでメンテナンスすること、です。切れ味が悪いとかえって怪我をする場合があります。そして料理以外で使うときは必ず革などの手袋をすること。こんなことで?というタイミングでスッパリいきますからね。野外で体験したくないですよね。

知識を充分つけて、正しい用法で、楽しく焚き火ライフをおくってください!

よろしければこちらもどうぞ。


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