高倉 遼 / GOOD EAT CLUB編集長

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高倉 遼 / GOOD EAT CLUB編集長

食のメディアEC『GOOD EAT CLUB』を、ゆっくりと着実に編んでいます。 "高倉軒"として、様々な場所で料理を作ることも。 食/料理/カルチャー全般/たまにビジネス https://www.instagram.com/ryo.tkkr_ken/

最近の記事

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「食を編む」 ということ。

はじめまして。 2020年8月1日から『macaroni』というメディアの副編集長をやってます、高倉 遼(たかくら りょう)と申します。 メディア業に関わる者としてだけでなく、"食"を愛する1人の人間なりに思いを表現する場として、noteを始めてみました。 日々の暮らしでふれる"食"について、自分なりの感覚と言葉で、考えていること・感じていることを、気ままにボンヤリ綴っていこうと思います。 初心者ですが、よろしくお願いします。 「食べる」ってなんだろう。 食べられ

    • 下駄箱と靴箱。

      「下駄箱の鍵は持ってね」と、番頭のおじさんが一言。 下駄箱、かぁ。 ふと、この人にとっては"靴箱"ではなく"下駄箱"なんだな、と思いました。 行き先がお風呂なわけで、下駄を履いてくる人もゼロではないのは確か。ですが、我々現代人の両足は、ほとんどの場合、靴に包まれています。 そう考えると、おじさんの言う下駄箱は、実質的には"靴箱"であるはず。 でも、おじさんが下駄箱と言うのであれば、それは下駄箱なんですよね。 言葉が死ぬときそんなことを考えていると、なんだか急に怖くな

      • 【おうちに"シェフ"を増やしたい】本気でそう思った日の備忘録

        昨日の夜、Kurashiruさんが特集されていたカンブリア宮殿を見ました。 事業展開と戦略はもちろん、改めて気づきを得られたのは、組織/経営者としてのスタンスとマインドの部分。 「ユーザーに全力で寄り添えるサービスこそ価値がある」という、分かった気でいることがカタチを持った1時間。 そして、自分は体現できているのか?と顧みると「全然だな」という事実を、改めて感じる貴重な1時間。 奇しくも昨日、3月11日は、自分の生き方を考える機会が多い日でした。 そんな折、番組を見

        • この味は、舌の上で生き続けるのだろうか。[最後の"土曜日定食"によせて]

          ものすごく、今さら感のあるnoteを書いています。 今年の夏、僕が8年間ほど足しげく通っていた、とあるお店が閉店しました。お店の名前は「船宿割烹 潮風」。 目黒区祐天寺の住宅街に佇む、オーナーが手釣りで釣り上げた鮮魚が自慢のお店です。 芸能人や政治家もお忍びで訪れる名店として、地元では人気のお店でしたが、この夏に約30年の歴史に幕を閉じることになりました。 土曜のお昼は、潮風で。 僕は8年ほど祐天寺エリアに住んでいます。潮風に最初に訪れたのは、確か2013年の8月。

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        「食を編む」 ということ。

          秋はやっぱり、筋子の味噌漬け。【ざっくりレシピあり】

          こんにちは。またしばらく日が空いてしまいました。 あっという間に過ぎてしまった夏が終わり、季節はすっかり秋ですね。 今回は、秋になると僕が毎年作っている「筋子の味噌漬け」を紹介させてください。 プリン体をたっぷりと摂取できる、濃厚で贅沢感のある一品。実は下処理だけ頑張れば、あとは放っておくだけなのです! 分量と手順は、こんな感じ。<分量> ・筋子・・・・・・・1腹 ・お好みの味噌・・・1/2カップ分 ・酒・・・・・・・・大さじ1.5 ・みりん・・・・・・大さじ1.5

          秋はやっぱり、筋子の味噌漬け。【ざっくりレシピあり】

          フジロックがない夏が、終わった。

          初めてフジロックに行ったのは、2010年の夏。当時の僕は大学3年生。まだ心のどこかで、音楽ライターになることを夢見ていた頃だった。 今はなきオレンジコートで、泥だらけになりながら踊り狂った、ダーティー・プロジェクターズ。 トライバルでフリーキーなビートの上で縦横無尽に展開する、緻密なコーラスワークと混沌フレーズ満彩のきらびやかなギターサウンド。 頭も体も、文字通り全部が全部、あのステージに持っていかれた。 最終日のホワイトステージで、「多幸感」が明確な形を伴って押し寄

          フジロックがない夏が、終わった。

          プラハには"春"があった。【旅の雑記 vol.1】

          リアルな体験を伴う価値の創出が、当たり前ではなくなった時代。 今年は、夏の帰省や旅行もままならず、少し悶々とした日々を過ごしている方も多いことかと思います。(僕も、そうです。) そんな時だからこそ、自分の頭の整理を兼ねて、これまで訪れた旅先で感じたことを、少しずつ言葉にしていこうと思い、筆をとりました。 2019年4月 チェコ共和国、プラハ。 昨年の4月から5月にかけ、僕は東ヨーロッパ諸国を1人で巡っていました。 旅の始まりは、チェコ共和国の首都、プラハ。そこを起点

          プラハには"春"があった。【旅の雑記 vol.1】

          夏はやっぱり、カレーライス。

          じりじりと、むしむしと、暑い日々が続きますね。 今年の夏は「特別な夏」。毎年の恒例行事がなかったり、逆に例年やっていないことに取り組めていたり……色々な状況があることと思います。 それでも、夏の暮らしの中で、きっと変わらないものがひとつ。 「夏はやっぱり、カレーライス。」だと思うんです。 みんな、カレーライスが好き。 カレーライスというのは面白いもので、恐らくほとんどの人が「うちのカレーの味」に何かしらこだわりを持っている気がします。 お肉は何を使うか、ルゥの銘柄

          夏はやっぱり、カレーライス。