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弱い自分、ネガティブな自分を認める勇気

多くの人が強い自分でありたい。

出来る限りポジティブでありたい。

私も一緒に過ごすならネガティブなことばかり言う人より、ポジティブなことを言う人の方がいい。

少なくとも私は「弱い自分」「ネガティブな自分」をさらけ出すことは良くないことなんじゃないか、と思い、過ごしてきた。これは小さい頃の経験も関係していると思う。

そこで最近出会った本がアカツキの創業者である塩田さんが書かれた『ハートドリブン』である。

本の内容は省略するが、ずっと気になっていて先日ようやく購入した。

共感できるポイントが満載だった。というかほぼ全部納得した。

その中でも一番刺さった部分がある。

抑圧された感情も自分の中にあるのに、それを無かったことのように扱うと、その感情を体現している人を見たときに、それを許せないという怒りのような感情が出てくる。抑圧している自分の中に、本当は自分もそうありたいという想いがあるからだ。
                      『ハートドリブン』より

私自身、何かに全力で取り組むことが当たり前だった。そうすることで良い結果が出る可能性が上がるし、全力を出さずに失敗することは後悔するから。その一方で、頑張ればもっと力を出せるのに、手を抜いている人を見るとイラっとしてしまうことがあった。

これを上記の本の内容に当てはめてみると、手を抜いている人が少し羨ましいと感じている部分があると捉えることが出来る。

その視点で考えたことはなかったが、今思うとあながち間違いでもないかもしれない。

いつも全力で取り組む自分。周りからは「こいつは全力でやる。いつもいい結果を出す」、そういう目で見られていた気がする。手を抜くという勇気が持てなかった。

だからといって勇気をもって手を抜こう、というわけでもないと思う。私が読み取るにそういった自分が抑圧している部分を認識し、自分の弱さも受け入れる。その中で自分はどうするか選択する。そうすれば客観視できて、手を抜いている人に対してもイライラしないだろうし、全力で頑張ると決めた自分に対しても素直に向き合えると思う。

無理やり強がったり、ポジティブであり続けたりするといつか限界がくる気がする。だから自分の感情をごまかさないで素直に受け取る。周りの目が気になるんだったら別に外に発信しなくていい。ただ自分だけでもいいから、自分の弱さを把握しておくこと。これが必要なのかもしれない。


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